すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

今日も「良い」天気

2017年03月05日 | 読書
Volume41

「大体何をもって『良い』天気なんだ!?『晴れ』イコール『良い』って考え方は誰の立場を基準にしたものなのだ?(略)『曇りでもつかと思ったらにわか雨が降った』なんて時は『ああこれは予想外の雨なんだなぁ、どこかでこの雨を待っていた人もいるのだろう』といろんな感じ方を楽しむべきなんだよ」


 誰でも、一年のうちに晴れてほしいと願う日が何日かはある。
 その願いが叶ったように、見事な青空が広がる気持ちよさは格別である。

 それはそれとして、アチャーハズレテシマッタアという空模様になることも少なくない。
 そんな時、天気予報に文句をつけても、まして気まぐれな自然に対して恨み言を言っても、何も改善しないことはわかりきっている。

 どんなふうに気持ちを切り替えるか。
 それが全てであるような気がする。



 かつて、哲学者池田晶子はこう語った。

 「幸福とは、内容ではなくて形式」

 まさに、その心の構えこそが幸せそのものなのである。
 自分に対しての内容的な不満、まして自然現象などに腹を立てたり嘆いたりするより、その内容が他の人にとって嬉しく楽しいものであるかもしれないと想う心のあり方なのである。

 気象予報士の資格を持っていながら、あんまり当てにされていない?石原良純が語ったこの言葉は、日々を生きる本質に結びつくと思った。