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立春大吉、カミサマ信じて

2018年02月05日 | 雑記帳

(20180205 新政・立春朝絞り)

 「立春大吉」今年も新しい年が始まった。お札代わりに、毎年知人から届けていただくこの日限定の「立春朝絞り」に手を合わせる。謹賀新年より立春大吉の方が、どこかすっきりしているのは字画の印象だけでなく、「春」近し(実際はまだまだだが)という気持ちを強く感ずるからだ。言霊は常にあると信じよう。


 先週末にNHKで放送された「ものほん~ウワサの東北見聞録」という番組をみた。今まで自分が知らなかった奇祭、奇習などが登場し、少し驚いた。気候や地勢などによって独特の風土を持つ東北の村々の特殊性を考えさせられた。それらとは少し異なるが、壇蜜がリポートした津軽の「カミサマ」も面白かった。


 「カミサマ」とはなんとなく「イタコ」に近いが、区別があるらしい。改めて検索して調べたら、詳しいことが分かった。正式名?は「憑依巫女」。それは青森の津軽だけでなく、近隣の他県にも分布しているのではないか。現に私は幼い頃からよく祖母たちが「カミサマ」と口にし、出向いていたことを覚えている。


 病気や妊娠、縁談等そうした事に対する頼みではなかったろうか。「ドコドコのカミサマは…」と言っていたから、きっと訪ねられる範囲に複数いたことだ。今はそうした話を聞くことがなくなった。しかし仕事としていなくとも、霊感の強い人はいるだろう。自分からそんなことを語る人は、眉唾という気もするが…。


 そういえば、ある山間の学校で「霊が見える」と密かに教えてくれた子がいた。真面目で優秀な女児で大っぴらに喧伝するタイプでなかっただけに妙に印象深い。ある時「先生を守ってくれている霊は…」と唐突に言われて驚いた記憶がある。大変いい霊が見守ってくれているそうだ。立春大吉。いいことを思い出した。