すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

五輪の日向が暖かった頃

2018年02月10日 | 雑記帳


 NHKが時期に合わせ「SONGS」(2/8)で「冬の熱戦を盛り上げた歌」をテーマに放送した。Over58ぐらいの話題だが、なんといっても懐かしいのは1972年の札幌五輪。開会式の映像も流された。昨夜の平昌のフレンドリー&スマイリーな(オチャラケタとも)入場行進と比べれば、実に凛々しく引き締まっていた。


 札幌五輪での日本のメダル獲得は金銀銅が各1。スキージャンプのノーマルヒル(当時は70メートル級)で三人が表彰台に立っただけだった。それゆえ90メートル級に期待した気持ちが湧き、その結果に萎んだことも記憶に留めている。良くも悪くも日本人の身の丈?について考えた。なんせ「日の丸飛行隊」だしね。


 中学生だったので、いや若者でなくとも男子全般が、目を見張ったのはあのアイドル「ジャネット・リン」だ。フィギュアスケートという競技は知っていたが、強く意識したのはやはりそこからだ。尻餅をついて銅メダル、そしてその後はCMにも出たはず。「札幌の恋人」という言い方もされていた。さて平昌では…。


 SONGSで流れた曲で、長野五輪が「SHOOTING STAR」(F-BLOOD)だったのは覚えていなかったなあ。どこの放送局もこぞって始めたからだろうか。こうなると、何のためにテーマソングを作るかが見え見えなので、かえって残らない。いや選ばれた曲はどれもなかなかセンスがいいぞ。「サザンカ」も個性的だ。


 それにしても「虹と雪のバラード」の前向きさが眩しい。当時の日本、五輪の持つ日向がよく象徴されている。「きみの名を呼ぶ オリンピックと」…しかしその姿には少しずつ陰が差してきた。巧みな政治的、経済的要素に覆われた画面が多い。ともあれアスリートたちの頑張りで、少しでも日向が拡がることを願う。