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ワオで出合いチャオでさよなら

2018年02月26日 | 雑記帳

(20180226 雪消月実景①)

 先月読んだ雑誌のある対談で、60代後半の翻訳家が「ワオ」という言葉を使っていて、少し驚いた。

 かつてはテレビで芸能人が口にしていた気がするが、とんと耳にも目にもしなくなったなあ。
 そんなことを思っていたら、平昌オリンピックのハーフパイプを使ってのフリースタイルスキーだったか、解説者が「ワオワオッ」と大きく連呼する声が聞こえてきた。
 自然に笑みがこぼれてしまう。
 ワオはイメージとして身体をよじって驚いてみせる仕草が伴う気がする。
 この解説者も結構なアクションつきで咆哮していたのかな。

 なんでも、スノーボードなども含めてその競技には「ワオ係数」という評価があって、盛り上がりを表す指数のようだ。

 予想外の出来事、意外な嬉しさ…そんなことが最近少なくなった世の中に戻ってきてもいい言葉かもしれない。
 松岡修造とかは使っているのかな(笑)


(20180226 雪消月実景②)

 そう言えば、もう一つ最近見かけた懐かしい言葉に「チャオ」がある。
 これもこの頃使っている人を見ない。
 もちろん、いくら昔でもこんな田舎で実際に使った人など数えるほどだろうが、都会から流れてくる画面や誌面には結構載っていたような気がする。

 これは感嘆詞のワオとは違い確か外国語…と思い調べると、イタリア語だ(ciao)。
 なんとなくお洒落なイメージなので、やはり田舎ではふさわしくない。

 かと言って、都会であっても見栄えする女子や育ちの良い子女が使うならわかるが、ヤンキーとか成り上がり的な者には似合わない。また音声的にはダミ声では駄目な気がする。

 オシャレ感覚は時代に伴って変化するのは当たり前だから、まあチャオが粋な感じを持たれる現在ではないということか。
 しかし発音からは陽気さ、楽観的なイメージが十分伝わり、我が国に足りない要素とも言える。その意味ではこれもまた戻ってきてほしい言葉だ。


 で、自分が積極的に使えるかというと、使ったら相手にワオッと驚かれそうな気もするし…まあ酔っぱらった時ぐらいしか口にできないか。

 いずれ、ワオと言えるような始まり、そしてチャオと交わして別れていく、そんな出逢いが幸せなことは確かだろう。