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梅雨時独り視聴者委員会

2019年06月24日 | 雑記帳
 BS1『CoolJapan』はお気に入りの番組になりつつある。先日のテーマが「空港」。なるほどと思った。外国人が一番初めに接する場、そこに働く日本人の行為、それをCoolと感じることがあるのは誇らしい。冒頭に登場する入国審査官はまさにいい例だ。ここ数年他国の空港で緊張してきたから、実感を持って断言できる。


 空港スタッフ全般の几帳面な仕事ぶり、空港の場そのものの観光地化等、日本人の性格と工夫がよく表されていた。終盤のまとめでレギュラー出演者の荒俣宏が「忍者の精神」を持ち出したのは面白かった。けして表に出なくとも、任務遂行の達成感こそがモチベーションになるという言い方。古いが新鮮に聞こえた。



 録画で観た『踊る大捜査線』映画再放送。初回、2作目とどちらも大ヒットした作品だ。あれから20年近く経つがそれなりに楽しめる。サスペンス&コメディが一般化した作品だ。それにしても、2作目の監視カメラ導入場面に驚いたあの頃だったが、あっと言う間に拡散した。犯罪抑止より摘発の威力が凄い現状だ。


 今活躍している俳優たちがチョイ役で出演する箇所も楽しめる。一作目ではラストの病院場面で青島に寄り添う看護婦が木村多江。やはりこのイメージだと納得。そして2作目、相変わらず演技の下手な小泉孝太郎、声に活気ある佐々木蔵之介等々。小西真奈美はじめ女優陣というのは、あまり変化しないと実感した。



 これもBSだが『ザ・ディレクソン』という番組がある。視聴者の代表がグループを組んで番組構想を練って制作し競う。グランプリをとったのは「バーチャル家族に会いに行こう」という作品。見知らぬ同士が疑似家族なり2泊3日を過ごし語り合うという内容だ。共同生活をして自己を見つめ直すことが趣旨という。


 参加者が食卓を囲みながらそれぞれの家族や生い立ちなど話し合うなかで、考えを深めていく。確かにこれも試みの一つと思いつつ…。バーチャルを通してリアルを考えていくのは、近くと遠くを手早く結びつける手法のように思えた。それは、自分や家族の周りが希薄になっている一つの証左でもあると寂しくなった。