すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

週末に考えていたこと

2019年06月02日 | 雑記帳
 週末の金曜土曜と、遠方から講師を招いての絵本ライブが続いた。初日の昼に迎えに出て挨拶をし、しばらく準備を手伝ってから講師ご夫妻に言われたことがある。「学校の先生みたいだよねえって、二人で言っていたんですよう」…やはりまだ行政の人(笑)には見えないようだ。40年近い垢は落ちないのかもしれない。


 思えば、担任をしていた頃に保護者と飲み会などしていると、よく言われたことがある。管理職になってからでさえ数回記憶がある。「あなたは学校の先生らしくないものなあ」。それはある意味、自分が無意識的に目指していたことのようにも思える。しかし、辞めて数年経ったら「先生みたいだ」か。何か笑えてくる。


 二日目、絵本ライブを終えてから、読み聞かせ団体の研修会があり参加した。情報交換しているときに、結構自分の口から飛び出す言葉の一つに「学校を辞めたから言えるけど…」があると気づく。それにはまだ数年だから状況把握できている自信もあるのだろう。でもそれは現役時代の悔いでしかないと自省する。


 ただ、俯瞰的とまでは言わないが、一歩外に出て視る、考える習慣はいつも大事だ。今回の情報交換で感じたことの一つに「それは自己満足ではないかと問う」がある。長らく忘れていた心掛けだ。子どもに向き合う時とかく熱意や善意に目を向けがちだ。価値は認めるけれど、その場限りの満足感だけでは駄目だ。


 新しい環境に身を置き2ヵ月。当然知らなかったことが多い。それはふうんと聞き流せること、おっと驚くことに分けられる。その2つの違いを考える時、事象の本質が見える場合と見えない場合が関係するようだ。複雑に絡み合う世の中で本質を問い続けるのは面倒で困難かもしれないが、できる限り諦めたくない。