すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

改めてネジを巻こう

2020年10月14日 | 雑記帳
 昨日は県の図書館大会が開かれたので秋田市へ。運転している途中で、あれっ、そういえばいつ以来なのかと思った。普通の年なら仕事あるなしに関わらず、平均して二か月に一度くらいは行っていたが、今年は…。ああそう言えばと、運転免許更新があったので二月下旬にセンターで講習を受けたことを思い出した。


 緊急事態宣言の前だったし、緊張感はそんなになかった。のんびりムードのその日の記録を読み、思わず微笑む。あれから約八か月。いつも通る国道7号線には「下浜サンセットロード」なる新バイパスが出来ている。高台を通るので夕陽の沈む風景はきっといいだろうと思う。でも、世の中はあまり快適ではない。



 大会(と言っても参加者は60人程度)の冒頭挨拶で語られた、会長の一言が意味する苦悩は大きい。「自分が任についた7年前の図書館のキーワードは『つなぐ』であったが、今は『つながることができない』現状となった」…続けた「そしてしばらく続くだろう」という見通しは、少なからず参加者が一同に感じていた。


 午前の講演に続き、午後からの情報交換は「新型コロナウィルスへの各館の対応について」であり、ブロックごとの現状や事前アンケートの結果などが発表された。質疑は口頭で行わず、文書のみで実際の交流は避けるという点が徹底していた。開催を迷ったと繰り返されたとおり、かなり厳重な対策が目についた。


 正直、こんな重苦しい気持ちで「大会」を終えたことはあまり記憶がない。しかし改めてコロナ以降のことを振り返るいい機会になった。仕事上だけではなく、大局観を持つことと今に力を注ぐことのバランスが大切になる。危機に直面するかもしれないという気構えは忘れがちなので、ネジはしっかり巻いておこう。