すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

寒露の日に甘露甘露と

2020年10月09日 | 雑記帳
 昨日は急に冷え込んできたと思ったら、暦上は「寒露」だった。「二十四節気」というのは、時々ぴたりと当てはまることがある。もっとも辞典にある「このころ北国では初氷が張るようになる」まではいかなかった。勤務がない日なので、久しぶりに隣市にある休養施設に足を運んだが、鳥海山も冠雪していなかった。


 昼食をとって帰ることを常にしている。これも久しぶり(今年は初かなあ?)に近くの中華屋さんに立ち寄ってみた。ここはいつも現業の方や営業職の人たちなどで賑わっている。通常のラーメン屋さんとは異なるがやはり頼むのは麺類。今日は八宝ラーメン(広東麺風)と担々麺を注文した。これがなかなかだった。



 お腹を満たしての帰り道。「熊出没注意」の看板を無視して、少しだけ山へ入ることにする。毎年採っている「禁断の茸(笑)」がないか確かめるためである。先月下旬に行ったときは、例年なら見え始める時期なのに、まるっきり姿がなかった。しかし個人的にあれを一度は賞味しないと「秋」だなと到底思えないのだ。


 年々里山に人が入らなくなり、荒れてくる様が顕著だ。しかしここは木の伐採もあったからか、比較的歩きやすかった。ねらい通り何本かのボッコ(木の切り株)にお目当てのものが姿を出していた。ほんの十分ほどでそこそこ採れた。食用の注意喚起はずっと続いているが、私は守らない!そう決めて15年も過ぎた。



 店頭や地域の市場にも、その品はない。公の売買は責任が伴うからだろう。無理もない。しかし、批判するわけではないが、なんだか昔からの味が残っていかないのは残念だ。臆病が過ぎないか。今年はずいぶん遅れたが秋のスタートは「スギワケ汁」で。この習慣は我が家では守っていきたい。いやあ、甘露甘露と。