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令和元年賃金構造基本統計調査<企業規模別にみた賃金>

2020-04-29 05:00:01 | 労働経済情報

今回は、「企業規模別にみた賃金」についてです。

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企業規模別に賃金をみると、男性では、大企業が380.3千円(前年比1.7%
減)、中企業が323.2千円(同0.5%増)、小企業が297.1千円(同1.7%
増)、女性では、大企業が270.9千円(同0.1%増)、中企業が248.1千円
(同1.5%増)、小企業が228.7千円(同2.2%増)となっており、男性は
中企業及び小企業で、女性は全ての企業規模で前年を上回っている。

企業規模間賃金格差(大企業=100)は、男性で、中企業85.0(前年83.1)、
小企業78.1(同75.5)、女性で、中企業91.6(同90.3)、小企業84.4(同
82.6)となっている。
企業規模別に賃金カーブをみると、男女いずれも企業規模が大きいほど賃金
カーブの傾きは大きくなっており、男性は女性に比べてその傾向が大きい。


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企業規模別に賃金については、大企業のほうが中小企業より高いということは
わかるでしょう。

では、どれくらい格差があるのかといえば大企業と比べて中小企業は80%から
90%程度となっています。

また、賃金カーブについては、大企業のほうが賃金が高くなるので、やはり企業
規模が大きいほど賃金カーブの傾きは大きくなります。


この点について、次の出題があります。

【 23-3-D 】

賃金カーブの企業規模間格差は、1990年以降、拡大する傾向にある。それは、
大企業が経営合理化によって生産性を向上させ、支払能力が高まったのに対し
て、中小企業では大企業ほど生産性が上がらなかったためである。

この問題は、「平成22年版労働経済白書(厚生労働省)」からの出題のため
調査結果だけではなく、その分析についても加えた内容ですが、「拡大する
傾向にある」というのが誤りでした。
白書では「1990年以降、概ね格差縮小の方向に進んでいる」としています。

「賃金構造基本統計調査」では、このような分析まではしていないので、
まずは、企業規模別に賃金カーブをみると、男女いずれも企業規模が大きい
ほど賃金カーブの傾きは大きくなっているということを知っておきましょう。

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健保法H26-2-D

2020-04-29 05:00:00 | 今日の過去問
今日の過去問は「健保法H26-2-D」です。


【 問 題 】

妊娠4カ月を過ぎてから業務上の事故により流産し、労災
保険法の療養補償給付を受けた場合、健康保険から出産育児
一時金の支給は行われない。


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【 解 説 】

出産育児一時金の支給対象となる出産とは、妊娠4カ月以上の出産
をいい、生産、早産、死産、流産、人工流産のいずれであるかは問い
ません。
ですので、早産や流産が業務上の災害によるものであっても、また
それにより労災保険の療養補償給付の支給を受ける場合であっても、
出産育児一時金は支給されます。


 誤り。  

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