今回は、平成26年就労条件総合調査結果による「週休制」です。
主な週休制の形態をみると、
「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は84.3%(前年85.3%)
となっています。
「完全週休2日制」を採用している企業割合は、46.9%(前年46.0%)
となっており、企業規模別にみると、
1,000人以上:72.5%(前年69.5%)
300~999人:62.0%(前年62.0%)
100~299人:52.0%(前年54.2%)
30~99人 :43.5%(前年41.7%)
と規模が大きいほど採用割合が高くなっています。
産業別にみると、
金融業、保険業が89.4%(前年93.9%)で最も高く、
次いで情報通信業が89.2%(前年87.8%)
となっています。
週休制の形態別適用労働者割合をみると
「何らかの週休2日制」が適用されている労働者割合は88.3%(前年88.4%)
「完全週休2日制」が適用されている労働者割合は61.5%(前年61.0%)
となっています。
週休制については、
【9-2-B】
労働省の「賃金労働時間制度等総合調査」(企業規模30人以上、平成7年)
によると、完全週休2日制を採用している企業の割合は、いまだ全体の3割
に達していない。
【24-5-B】
完全週休二日制を採用している企業は全体の約4割であるが、企業規模が小さく
なるほど採用割合が低くなっている。
という出題があります。
いずれについても、完全週休2日制に関する出題です。
【9-2-B】は、出題当時、正しい内容でしたが、平成26年調査の結果で
考えると、4割を超えているので、誤りになります。
【24-5-B】も、出題当時、正しい内容でした。
平成26年調査の結果では、採用割合が46.9%ですので、約4割というのは、
正しいというには、ちょっと微妙なところでしょうか。
完全週休2日制に関しては、この2つの問題の論点、
おおよその採用割合と企業規模別の状況
これを知っておけば十分でしょう。