竹の切り口の節に溜まっている竹水を汲むのにスプーンを曲げてやってみたが、あまり効率的ではなかった。
少し残ったのは、布巾を押し込んで吸い取り、空にしてから竹を振ってみると、小さくコチャコチャと音がする。
それぞれの節間に溜まっていることは分かったので、一節分を切ってみたら、確かにほんの少し溜まっている。
全部の節間に溜まっているならば、ガラスコップ一杯くらいは採れるのではないかと思う。
でも、ようやく吸い上げはじめたのならもったいないと考え直し、またポリ袋を被せた。
今度は竹の切り口を外側に角度をつけて、ポリ袋にできるだけ溜まるようにした。
今日は前日より多い量になったが、コーヒー一杯にもならないので、瓶に入れて冷蔵庫に保管する。
コーヒーフィルターがあるので、竹を切った際の切り屑を除けるだろう。
この際、もう2本ほど若竹を切ろうかと、思いはじめた。
新鮮な竹水を漉して冷やして生でグイグイ飲んでみないと、竹水を語ることなんかできないだろうと思うから。
一節分の竹水入り若竹は、前の兄ちゃんに差し上げるか、しばらくは時々振って楽しむか悩ましいところだ。
かぐや姫の命の水とかなんとか思いつつ、それにしてもかぐや姫はどうして竹の中に入れたのかと疑問を持たなかったのはなぜだろう。