和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

滅びる前に。

2009-09-16 | 地震
コラムとか書評とかの文に触発されて、本を注文することがあります。
でも、そんなに関連本を買うわけにもいかず。
コラムとか書評の言葉で満足して、それ以上、
関連本の注文をしない。深追いはしないように注意(笑)。

では、深追いしない、
その、途中経過。

「関東大震災のあと、作歌の小島政二郎は2つ歳上の芥川龍之介を田端にたずねた。小島は下谷の生まれ。芥川は本所で育った。その時、芥川が『これで、ぼくたちが生まれてそこで育った明治の東京は完全に滅びるね』と言ったことを小島は書き記している。・・・」

これは小林信彦氏による坪内祐三著「東京」への書評の書き出し(平成20年9月8日産経新聞)。ちょうど今月号「Voice」10月号の谷沢永一「巻末御免」では柴田宵曲。まず加藤郁乎著「俳の山なみ」からの紹介として、

「宵曲居士が寒川鼠骨翁薫督のもとに、根岸の子規庵で、居士愛用の机を据えて、子規全集編纂のために、遺稿を浄書しはじめるのは大正十二年、関東大震災から三月と経たない頃であったという。その間の事情を解明する加藤郁乎の筆致は感動的である。」


ちなみに、
芥川龍之介は、明治25年(1892年)生まれ。
柴田宵曲は、明治30年(1897年)東京日本橋生まれ。

深追いはしないわけですが、
加藤郁乎著「俳の山なみ」という新刊は、
記憶しておきたいと思うのでした。
コメント
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