和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

祈りを届ける。

2011-05-06 | 朝日新聞
雑誌の文は、その時感銘していても、
いざ、読み直したくなっても、時間が経過するほどに、
どこにあったのか、忘れてしまったり、
へたをすると、雑誌自体を紛失してしまったりするのがつね。

うん。とりあえず索引がわりにわたしが読んだ箇所ぐらいは
記録しておきましょう。

最初に気になったのは週刊ポスト2011・4月15日号。
そこに掲載の八木秀次「検証 大新聞の『震災報道』」。
そこに3月16日に流された天皇陛下のビデオメッセージに
関する各社の取り扱いを比較しておりました。

「各紙の性格の違いを際立たせた。朝日以外は一面で報じました。」
とあります。日経はというと「『苦難の日々、分かち合う』(3月17日付朝刊)の見出しで、お言葉の全文を一面に掲載していた。」とあります。

その日経の古新聞は手に入らなかったのですが、
朝日新聞3月17日朝刊は手に入りました。
すこしその紹介。
まず一面の「朝日新聞」という題字下に目次らしき箇所があります。
一面に朝日は天皇陛下のメッセージ紹介が見あたらないのは、
わかっていたのですが、それでは一面の目次はどうだったか。
4面・13面・15面・・・と震災関連ニュースの目次はあるのですが、
一面のどこにも「天皇陛下」の言葉が見あたらない。
ちなみに、その目次の一番したには
「▼『しつもん!ドラえもん』は休みました。」とある。
目次にドラえもんは、あっても
天皇陛下は、見あたらない、そんな朝日新聞。
うん。震災に襲われ逃げ込んだ際には、避難所で朝日新聞だけは読むまい。新聞の目次にも載せないとは、なさけない。言葉もない。
あったのは、四コマ漫画がある社会面から3ページもどった29面。
天声人語のスペースを立てにしたサイズに陛下の写真をはめこみ。
最後には「アサヒ・コムに全文」とある。
被災地で、インターネット検索でもしろというのでしょうか。
被災地の方々には、全文を新聞では読ませないぞ、という頑迷さ。
こういうとき、くっきりとする、朝日新聞の姿。
天皇陛下のお言葉のなかには、
「・・・これを被災地の人々にお伝えします。」という表現もあります。
そういう情報を伝えまいとする新聞がある。
ということを再確認。肝に銘じておきます。

ちなみに雑誌では
「WILL」五月号には、巻頭随筆のあとに
まず「天皇陛下のお言葉」全文掲載。
「文藝春秋」五月号には
侍従長川島裕(ゆたか)による「天皇皇后両陛下の祈り」。
副題は「厄災からの一週間」。
そのなかに「天皇陛下のお言葉」全文掲載。
「歴史通」五月号には
佐々淳行氏による「天皇 最高の危機管理機構」という
13㌻ほどの文。
「週刊ポスト」5月6・13号には
富岡幸一郎氏の「天皇『被災地巡幸』の御心」という
6ページほどの文。
コメント
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