鎌田浩毅の「一生モノ・・」2冊を、今日はパラパラとひらいておりました。
面白いなあ。と、私が感じたことを書きます。
インターネットがはじまって、もう、生活の一部へと浸透している、いくわけですが、たとえば、学校で、ネット上の作法というのを教えるようになる。そんなことを思い描いてしまう端緒が、もう鎌田浩毅氏の本には語られているのでした。
たとえば、「メール作法」。行儀作法は小笠原流。ではメール作法の鎌田流は、こうでした。
「私は、メールをもらったときには、【受け取った】との情報だけでも返すようにしている。こうすれば、送った人はメールが届いたことが確認できるので、まず安心する。そして次の行動がとりやすい。反対に、私からの返信が来なければ、いま長期出張にでも行っているのだろうと推測がつく。私は大事なメールには、いますぐ内容自体への回答ができない場合でも、受け取ったこと、あとであらためて返答すること、を伝える返信メールは、こまめに打つようにしている。このシステムは、野外で無線を使ったことのある人ならすぐに理解してくれるだろう。了解したことだけ伝えるために、『ラジャー』や『テンフォー』と必ず返答するのではないか。
メール世代であるはずのいまの学生たちには、意外なことにこれができない人が多い。効率的で正確な情報伝達と良好な人間関係維持の第一歩として、『受け取ったメールには返事をすぐ出せ』と、私は学生に指導している。
これができるようになった学生は、人間関係も上手にこなせるようになる。反対に、これすらできない学生は、いつまでたっても人間関係が下手なのである。
これは学生にかぎらず、社会人でもまったく同様である。メールで何回かやりとりしてみると、この人は仕事がうまくいっているか・・、ある程度は判断がつく。それくらい、電子メールは人柄までをも映し出してしまうコワイ鏡なのである。
電子メールで効率的にやりとりができるようになると、仕事が速く、意思疎通が上手になる。それぞれ自分に合ったやりかたを工夫してみるとよいだろう。」(p47~48・「ラクして成果が上がる理系的仕事術」PHP新書)
さてっと、今日めくっていた「一生モノの人脈術」(東洋経済新報社)には
「ブログの醍醐味」(p153)という箇所がありました。
「世の中の疑問に自分は何と答えるのかを真剣に模索して、その考えを表明しましょう。一定の読者を想定して、きちんとした論を立ててみることで、自分の思考を磨いてゆくのです。政治・経済や国際関係など、もっと広いテーマについて書くときも同様です。自分が他人や社会に対して何ができるのか。その具体的なメニューを明らかにすることからしか、外部からのオファーは期待できません。私の見るところ、世の中のブログの95パーセントは、個人的な感想や趣味の押しつけで占められているのではないかと思っています。その中では、ごく少数ですが、光る洞察を展開しているブログが確かに存在します。無名の人が、その辺の評論家顔負けのきわめて真っ当な意見を主張することもあります。
こうしたものを発見したり、また自分も負けずに優れた見解を発信することも、ブログの醍醐味の一つといってよいでしょう。」
このあとに
「たとえば、フランス思想研究家の内田樹さん、編集工学者の松岡正剛さんのブログは、たいへん読みごたえがあります。そのほかにも博物学者の荒俣宏さん、コピーライターの糸井重里さん、作家の田口ランディさん、写真家の藤原新也さん、国際問題評論家の田中宇さん、作家のいとうせいこうさん、経営者の平川克美さん、総務官僚の岡本全勝さんなどのブログもおすすめです。もし、更新から目が離せないようなブログがあったならば、自分のブログと何が違っているのかを問うてみましょう。・・・何をどう伝えればよいのかを真剣に探ってみるのです。その訓練は、後々自分がアウトプットする際にもきっと役に立つに違いありません。」(p154)
私は、内田樹・松岡正剛のお二人のブログしか、見ておりませんでした。
面白いなあ。と、私が感じたことを書きます。
インターネットがはじまって、もう、生活の一部へと浸透している、いくわけですが、たとえば、学校で、ネット上の作法というのを教えるようになる。そんなことを思い描いてしまう端緒が、もう鎌田浩毅氏の本には語られているのでした。
たとえば、「メール作法」。行儀作法は小笠原流。ではメール作法の鎌田流は、こうでした。
「私は、メールをもらったときには、【受け取った】との情報だけでも返すようにしている。こうすれば、送った人はメールが届いたことが確認できるので、まず安心する。そして次の行動がとりやすい。反対に、私からの返信が来なければ、いま長期出張にでも行っているのだろうと推測がつく。私は大事なメールには、いますぐ内容自体への回答ができない場合でも、受け取ったこと、あとであらためて返答すること、を伝える返信メールは、こまめに打つようにしている。このシステムは、野外で無線を使ったことのある人ならすぐに理解してくれるだろう。了解したことだけ伝えるために、『ラジャー』や『テンフォー』と必ず返答するのではないか。
メール世代であるはずのいまの学生たちには、意外なことにこれができない人が多い。効率的で正確な情報伝達と良好な人間関係維持の第一歩として、『受け取ったメールには返事をすぐ出せ』と、私は学生に指導している。
これができるようになった学生は、人間関係も上手にこなせるようになる。反対に、これすらできない学生は、いつまでたっても人間関係が下手なのである。
これは学生にかぎらず、社会人でもまったく同様である。メールで何回かやりとりしてみると、この人は仕事がうまくいっているか・・、ある程度は判断がつく。それくらい、電子メールは人柄までをも映し出してしまうコワイ鏡なのである。
電子メールで効率的にやりとりができるようになると、仕事が速く、意思疎通が上手になる。それぞれ自分に合ったやりかたを工夫してみるとよいだろう。」(p47~48・「ラクして成果が上がる理系的仕事術」PHP新書)
さてっと、今日めくっていた「一生モノの人脈術」(東洋経済新報社)には
「ブログの醍醐味」(p153)という箇所がありました。
「世の中の疑問に自分は何と答えるのかを真剣に模索して、その考えを表明しましょう。一定の読者を想定して、きちんとした論を立ててみることで、自分の思考を磨いてゆくのです。政治・経済や国際関係など、もっと広いテーマについて書くときも同様です。自分が他人や社会に対して何ができるのか。その具体的なメニューを明らかにすることからしか、外部からのオファーは期待できません。私の見るところ、世の中のブログの95パーセントは、個人的な感想や趣味の押しつけで占められているのではないかと思っています。その中では、ごく少数ですが、光る洞察を展開しているブログが確かに存在します。無名の人が、その辺の評論家顔負けのきわめて真っ当な意見を主張することもあります。
こうしたものを発見したり、また自分も負けずに優れた見解を発信することも、ブログの醍醐味の一つといってよいでしょう。」
このあとに
「たとえば、フランス思想研究家の内田樹さん、編集工学者の松岡正剛さんのブログは、たいへん読みごたえがあります。そのほかにも博物学者の荒俣宏さん、コピーライターの糸井重里さん、作家の田口ランディさん、写真家の藤原新也さん、国際問題評論家の田中宇さん、作家のいとうせいこうさん、経営者の平川克美さん、総務官僚の岡本全勝さんなどのブログもおすすめです。もし、更新から目が離せないようなブログがあったならば、自分のブログと何が違っているのかを問うてみましょう。・・・何をどう伝えればよいのかを真剣に探ってみるのです。その訓練は、後々自分がアウトプットする際にもきっと役に立つに違いありません。」(p154)
私は、内田樹・松岡正剛のお二人のブログしか、見ておりませんでした。