山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲府市濁川および近傍を探索  令和4年9月14日

2022年09月17日 | 水辺に咲く花
 本日は午後から甲府市内で仕事だったのだが、想定外に早く仕事が終わった。先日チョウジタデを探しに行ったが河川敷清掃が行われて発見出来なかった濁川およびその周辺の再探索に行ってみる。


    まずは前回訪問した河川の1本隣の河川敷を散策してみる。ここは草が刈られていない。


    ガマがたくさん茂っている。


    チョウジタデを探すが生えていたのはアメリカミズキンバイ


    黄色い花を見かけるがこのコセンダングサばかり。


    オナモミの仲間が生えていた。山中湖の湖畔で見るものよりもだいぶ大きく葉が切れ込んでいる。これはオオオナモミであろう。


    果胞は細長い。

 草が刈られていないこの河川敷ならばチョウジタデが生えているだろうと思ったのだが、残念ながら発見出来なかった。隣の濁川に移動して今度は前回よりも下流部を探索してみる。


    曼珠沙華が咲いている。前回探索したのは向こうに見える橋よりも上流部だった。


    今回は下流部を探索してみるが、同じように河川敷清掃が行われていて何も残っていない。


    川の中に群生していたホテイアオイ。花は見当たらない。


    ずっと下流まで刈られていて期待できそうもない。綺麗になったのは良いが、何か虚しさを感じる。

 河川敷は綺麗に草刈りが施され過ぎており植物は期待できない。堰堤から下りて田んぼの周辺を散策してみると、溜池のようになったところに水草が茂っていた。


    田んぼの脇の溜池のような場所に水草がたくさん茂っている。花は咲いていないがたぶんこれはコナギであろう。


    コナギの群生


    その隙間に小さな白い花を付けた水草がある。


    トチカガミかと思ったのだが葉に切れ込みが無くちょっと違う。ネットで調べてみると、これはウキアゼナではないかと思う。


    その周辺に生えていた藻を採取して調べてみる。


    小さな種(胞子嚢)がたくさん付いている。これはシャジクモであろう。


    田んぼの草むらに生えているチョウジタデらしきものを発見。


    もう夕方なので花は散ってしまっている。


    位置が悪くて接写できないため、一部を採取して調べてみる。花床に毛が生えているようである。


    やはりしっかりと毛が生えている。


    結実したものを調べてみると、表面に短毛があり種の凹凸が目立たない。これはウスゲチョウジタデであろう。

 チョウジタデを期待していたのだが今回発見したものもおそらくウスゲチョウジタデであろう。意外と見つからないチョウジタデは観察に難航している。トチカガミに似た花は外来種のアマゾントチカガミかと思ったのだが、どうやらウキアゼナ(ゴマノハグサ科)という植物のようである。あまり良く知らない花だったので観察が不十分だったことは否めない。

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河口湖の湖畔を探索  令和4年9月13日

2022年09月17日 | 水辺に咲く花
 富士吉田市に出張があり、午前中で仕事を終えた。午後からあまり歩いたことが無い河口湖の西側を探索してみることにする。


    最初の湖畔。草地の中を歩いてみる。


    湖のほとりでは普通に見かけるイヌゴマ


    ミヤコグサも結構見かける。


    メドハギと思われる。


    ナンバンハコベが固まって咲いていた。


    結実しかけたナンバンハコベの花


    次の場所は釣り人が多く訪れる場所のようだ。3~4人の釣り人と出会った。


    これは水草なのか?


    色が真っ赤で葉が見当たらない。ネットで調べたが正体不明。


    3ヶ所目は船着き場になっていてやや急深の場所。


    水草が打ち上がっている。


    ほぐして調べてみる。上からナガホノフサモ、エビモ、イバラモであろう。おそらく湖ではポピュラーな水草たち。


    4ヶ所目はやや急深になっている入り江。


    水草が見えるが反射して見えにくい。


    水面に花穂が出ており、これはナガエノフサモであろう。


    5ヶ所目はやや遠浅になって草地が広がっている穏やかな入り江


    葦が茂っている。渇水期にはこの場所でスジヌマハリイやサンカクイを見ているが水没していて見えない。


    この場所にはマメダオシが生育していた。


    草にからみ付いたマメダオシ


    まだ若い花が咲き残っていた。


    結実した頃に中央に窪みがあるのがマメダオシの特徴らしい。

 期待していたのは最後の場所で見つかったマメダオシと、もうひとつはミソハギだったのだが、ミソハギは見つからなかった。自生のミソハギはかなり少ないのではないかと思う。マメダオシは草地の場所を好むのだが、多くは緩くて穏やかな入り江に生育しているようである。この植物は湖の流れに乗って拡散して穏やかな入り江に漂着して増殖しているのではないかと推察している。

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