山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コマツカサススキ再探索 北杜市  令和4年9月27日

2022年09月29日 | 水辺に咲く花
 先日見にってきたヒメマツカサススキはもう枯れかけていて終盤だった。おそらく今年やっと見つけたコマツカサススキもそろそろ終盤を迎えていることであろう。見つかったのは2本だけだったが、時間が足りずに見ていない場所もある。おそらく今回の探索がコマツカサススキを見る今年最後の機会になるであろう。


    北杜市の池を再訪する。草が刈られていて見やすくはなったのだが嫌な予感がする。


    思った通り、ここにあったはずのコマツカサススキとアブラガヤが刈られて無くなっている。


    周辺を探してみると、倒れかけてはいるがコマツカサススキが生えていた。


    狭い範囲ではあるが数本発見することが出来た。


    残っていてくれて一安心したコマツカサススキ。花序の付き方がまばらなのが特徴である。


    もう枯れかけているが至近距離で観察することが出来た。


    雌小穂が大型のスゲが生えていた。


    これはオニスゲであろう。これを目撃するのはこれで3ヶ所目だと思う。それほど珍しいものでは無さそうである。


    アキノウナギツカミの群生


    ツリフネソウ群落


    花が散った後のイヌノヒゲ


    ミゾカクシはまだ結構咲いている。


    水量が増えてホシクサは大部分が水没していた。


    結実しているヌメリグサ


    ヒシの葉が浮かんでいるが花はもう終わっている。


    ヒシの葉。一緒に浮かんでいたオヒルムシロの葉はもうほとんど見当たらない。


    結実した実が見えないかと思ったが無理である。葉の上ではたくさんの虫が休憩していた。


    気になっていたのが池の底に生えていた水草。水量が増して近付けないが、千切れた葉が岸辺に流れ着いている。


    すくい上げて調べてみる。長い茎を持った藻のようである。


    これが先端部分であろう。


    葉には細かい突起がある。


    葉鞘の部分を調べてみるが、あまりはっきりしない。痛んで脱落してしまったようである。


    別のもの。こちらには種のようなものが付いている。


    細長くて先が尖った種と思われるもの。


    トリーミング画像。やはり葉鞘はあまりはっきりしない。種は1個で縦縞があるように見える。

 気になっていた水草は、初めて見た時はイバラモであろうと思ったのだが、富士五湖で見つけたイバラモに比べると明らかに葉が細くてイバラモではないことが分かってきた。ならばこれは何なのか?葉趙がはっきりしないのだが、これは千切れて時間が経っていて痛んだためだと思う。実がひとつで表面にはゴルフボール状の模様が無いこと、葉が細くて突起があることなどは富士五湖の湖畔に打ち上げられていたイトイバラモと思わしき藻とそっくりである。おそらくこの藻もイトイバラモではないかと推定しているのだが、全国的にも珍しいイトイバラモがそんなに生育しているものなのだろうか?水草に詳しい人に相談してみないと、結論は出せなそうである。

コメント
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