山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

もう1ヶ所のヒシが茂る池 北杜市  令和4年9月6日

2022年09月09日 | 水辺に咲く花
 北杜市のヒシが茂る溜池を散策してまだ時間があったのでもう1ヶ所立ち寄ってみることにする。以前にも一度訪問したことがある池で、池の中にカンガレイと思わしき草が生えていたが、池の水面には何も浮かんでいなかったように記憶している。しかし、このあたりに探しているススキの仲間が生育しているのではないかと思っている。


    池の中に水草がたくさん浮かんでいる。


    ひとつはこのヒルムシロの仲間。


    花穂が水面に立ち上がっている。


    この水草は何だろうか?


    水辺近くにあったものを1本抜いて調べさせてもらう。沈水葉は線形で、これはオヒルムシロではないかと思う。


    別の水草が浮いており、白い花が点々と咲いている。


    ここにもまたヒシの花が咲いていた。しかも花数が多い。


    1株に2輪咲いているものもある。ここは生育条件が良いのであろう。


    水草が池の中に生えている。


    一部をすくい上げて調べてみる。


    葉には棘のような突起が付いている。これはイバラモであろう。初めて見る水草である。


    池の周辺にはいろいろな水草が生育している。


    果胞に柄が無い。これはカンガレイであろう。


    少し離れた場所には似ているが別のものが生えていた。


    こちらは果胞に柄が付いている。サンカクイであろう。


    ワサワサと茂っているこのカヤツリグサの仲間


    アゼガヤツリと思われる。


    小型で放射状に広がる水草、マツバイと思われる。


    これはひょっとして・・・ほとんど見かけないアワガエリではないかと期待したのだが・・・


    小穂の形を調べてみると先端部が2裂していない。これはヌメリグサというイネ科の植物と思われる。これもあまり多く見かける植物ではない。


    アブラガヤは湿地帯で普通に見かけるカヤツリグサ科の植物。


    ふとその手前を見ると変わった草が生えている。


    これこそが探していたコマツカサススキである。


    生えていたのは2本だけ、1本は倒れていた。コマツカサススキの花序はあまりたくさん付かない。


    形の変わった薄ピンク色の花が咲いていた。


    キジカクシであろう。身延町の田園地帯に続いてここでも出会うことが出来た。


    白い花の群生


    これはシラタマ(ホシクサ科)であろう。


    別の白い花の群落


    これはイヌノヒゲ(ホシクサ科)と思われる。

 2時間ほど池のほとりを散策したが、全く時間が足りないほどに多くの水辺に生える草に出会うことが出来た。まだ見ていない草がたくさん眠っているであろう。いちばんの目的だったコマツカサススキに出会えたが、2本しか発見出来なかった。探せばまだあるのではないかと思う。しかし、それ以上に水面にたくさん花を咲かせていたヒシや大群落を形成しているカンガレイ、白い花の群落を形成しているホシクサやイヌノヒゲなど、他の植物たちに感動した。またお気に入りの水辺がひとつ増えた。

コメント
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