山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

西湖の草地を探索  令和4年9月11日

2022年09月15日 | 里に咲く花
 西湖は周辺の大部分が崖のような土と岩の斜面か、あるいは護岸工事が施されていて草地になっている場所が少ない。そのため湖畔にはあまり目ぼしい植物が見当たらないのだが、1ヶ所だけ大きな草むらがあり以前から探索に入ってみようと注目していた場所がある。ひょっとしてその草地にはミソハギが生育しているのではないかと思っている。日没までにはまだ時間があったので立ち寄ってみることにする。


    大きな草地が広がっている西湖のほとり


    コウヤワラビの群落がある。


    胞子穂を出しているコウヤワラビ


    これはハッカか?


    草地の中に下りてみる。ススキと葦の草むらが広がる。


    西湖のほとりに下り立ってみる。環境的にはミソハギがあってもおかしくないところだが、残念ながら生育していなかった。


    水草が生えているが近付けない。


    こっちにはコイル状の茎(?)を伸ばしている水草が生えている。何だか分からない。


    これはコカナダモか?


    花穂が水面に飛び出している。


    トリーミング画像。これはエビモの花穂か?


    水際に生えていた水草


    抜いて調べてみる。たぶんこれはエビモであろう。


    オオイヌタデの群生


    触ってみると茎に稜があり、これはスジヌマハリイと思われる。

 期待していた西湖の草地であったが、残念ながら目ぼしい植物は発見出来なかった。もう1ヶ所川が合流して来る草地があるはずだ。機会があれば探索してみたいと思う。

 さて、夕方まであちらこちらを巡り歩いてだいぶ疲れたが、最後の仕上げがこれから向かう朝霧高原である。朝は富士山に沈む月だったが、今度は富士山に昇って来る月である。今度の月は木星とかなり接近していて狙い目である。本日最後の目的地に向かう。

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忍野に咲くタカアザミ  令和4年9月11日

2022年09月15日 | 里に咲く花
 未明からパール富士を追いかけ、さらに山中湖湖畔の2ヶ所を散策して巡り、時刻はやっとお昼の12時過ぎである。木陰のある駐車場に車を止めて軽く昼食をとった後に1時間ほど昼寝する。今度はそろそろ見ごろを迎えているであろう忍野の湿地に咲くタカアザミを見に行ってみる。その前に、コオニビシがあるのではないかと目を付けていた用水路に立ち寄ってみる。


    橋の上から用水路を見下ろしてみる。やや流れが強く、目的のコオニビシは生育していない。


    川の流れに漂っているのはササバモと思われる。


    やや幅広の葉がゆらゆらと揺れている。


    良く見てみるとたくさんの花穂が出ていた。


    他にも何種類か生育しているようである。葉が輪生しているのはコカナダモか?細いのはイトモ?採取して調べないと同定は難しい。


    忍野の湿地に移動する。オグルマとヒエガエリの群生。


    ハッカの花が咲いている。


    ヘラオモダカだと思うが、だいぶ大型で別物かも知れない。


    アカバナが咲いている。


    花も葉も大きくてトダイアカバナとはだいぶ趣が違う。


    茶色く色付いているマツカサススキ


    花は散っているがまだ青いタコノアシ


    少し色付き始めたタコノアシ


    これがいちばんの目的だったタカアザミ


    満開に近いが、まだ花は開いていない。タカアザミは下を向いて花を咲かせるのが特徴だが、結実すると上を向くようになる。

 満開前の良い状態のタカアザミに出会うことが出来た。タコノアシは一部刈り払われてしまっていたがまだ個体数は十分にある。これから赤く紅葉して来るのであろう。


    用水路の中ではヤナギモと思わしき水草が大増殖していた。残念ながら花は見られず。

 未明から活動を開始すると1日は長い。疲れたので帰ろうかとも思ったのだが、富士山が見えているので夕暮れまでもう少し辛抱することにする。もう1ヶ所立ち寄ってみよう。

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山中湖湖畔探索 ナガエノフサモとコオニビシ発見  令和4年9月11日

2022年09月15日 | 水辺に咲く花
 山中湖きららから別の場所に移動して湖畔を探索してみる。以前にも一度歩いたことがあるが、その際にフトイがたくさん茂っているのを観察した場所である。


    湖畔に茂るフトイ


    花はもう終わってしまっているようだ。


    ガマに混じって1本だけ倒れたミクリが生えていた。この1個しか発見出来なかった。


    泥沼のような場所に茂っているこの水草はスブタだろうか?その中に花穂が出ている。


    最初はこのスブタと思わしき葉の花かと思ったが違うようである。


    別株。花穂の下のほうに羽根のような葉が付いている。


    湖面を見てみると同じような穂がたくさん顔を出している。


    これでもかというくらいにたくさんある。


    さて、この花は何?上部が雄花で下に雌花が付いているようである。


    近距離で観察できる場所があった。羽根のような葉が付いている藻で、きららの浜に打ち上がっていたものと同じである。


    これはナガエノフサモというアリノトウグサ科の水草であろう。


    開花した雌花。上部がまだ開花していない雄花である。


    ナガエノフサモに混じって白い花が浮かんでいる。


    ヒシの花のようである。


    分布域から見て、これはコオニビシではないかと思う。


    紅葉した赤い葉が浮いている。ヒシの仲間で間違いない。


    さらに岸の近くに生えているのを発見。ヒシに比べて小型で葉の切れ込みが深いように見える。


    たくさん生えているテンツキの仲間


    たぶんヒデリコだと思う。


    エゾミソハギはあちらこちらで見かける。


    オグルマは普通に生えている。


    イヌゴマは湖畔ではごく普通に見かける。


    群生していたイヌコウジュ


    オトコエシの群生


    雲のかかり始めた富士山

 きららで打ち上げられていた藻のひとつは水面に飛び出した花穂の性状からホザキノフサモであることが判明した。この場所にはかなりたくさん生えており、今が花盛りのようである。コオニビシを発見したのは全くの偶然である。山中湖周辺の用水路に生えているのかと思っていたが意外なところでお目にかかることが出来た。最終的には種の性状を調べないと確定できないのだが、分布域と葉が小さいことからコオニビシの可能性が高いと思う。想定していた以上の良い探索が出来た。

 まだ時刻は12時を回ったばかりである。食事して少し昼寝して、次の場所に行ってみたいと思う。


    駐車場の片隅に生えていたアカハナワラビ

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