山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

これがメニッコウシダのはずだが・・・? 瑞牆山荘周辺を散策  令和5年6月25日

2023年06月30日 | 山梨百名山
 ニッコウシダ、メニッコウシダ、ハリガネワラビ、イワハリガネワラビの4種類は良く似ていてまだ判別が出来ず、あまり見ないようにしていたシダである。そろそろ見分けられるくらいの力を付けなければならないとは思っているのだが、どうにも難し過ぎる。特にメニッコウシダとハリガネワラビの区別はとても難しいように思う。本日はメニッコウシダが群生する場所に立ち寄って観察してきたいと思う。


    まずはこのシダ。ヤマドリゼンマイに良く似ているが・・・


    中間部に傷んだ黒い胞子葉が付いている。これはオニゼンマイである。


    こちらは群生しているヒメシダ


    ヒメシダはおおよそ真直ぐに立ち上がるようにして生える。


    裂片の形は三角形に近く、先端部はやや尖る。


    こちらは群生しているメニッコウシダ、のはずだ。


    メニッコウシダは株立ちして葉を斜めに出す。胞子葉は別に真直ぐに出すようである。


    メニッコウシダ。根元近くの羽片は若干縮小するようである。


    胞子葉であるがソーラスはまだ付けていなかった。


    こげ茶色の幅広な鱗片がまばらに付く。


    裂片はヒメシダに比べると細長い。小羽片の形は先端部にかけて徐々に狭くなって行く感じ。ハリガネワラビは先端部がもう少し細長くなっているように思う。


    スゲが生えている。さて、これは何?


    小穂が残っていた。先端部は雄小穂、その下に数個の雌小穂が付いているが雌小穂の先端部には雄が付いているようである。


    雌小穂だが先端部に雄が付いている。果胞と鱗片の形から見て、これはヤマアゼスゲではないかと思う。


    湿地を探索してみる。クリンソウはもう終わっていた。


    ここにもメニッコウシダと思わしきシダの大群落があった。


    スゲがたくさん生えている。これは乙女高原の湿地で見たものと同じであろう。


    穂の先端部に雄小穂と雌小穂を付けている。


    マクロ撮影してトリーミング。図鑑で調べてみると、これはシラコスゲというスゲのようである。

 メニッコウシダはまだ自信を持って判別出来るレベルには程遠い。また来る機会があるだろうから、今度はソーラスをしっかりと確認してみたいと思っている。

コメント
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