山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コカモメヅル (キョウチクトウ科) Tylophora floribunda Miq.

2023年08月26日 | キョウチクトウ科
  山地帯の林縁を好んで生育する多年草。茎は根元から蔓となり、他物に絡んで斜上する。葉は対生し、柄があり、三角状の卵形~卵状披針形で、長さ3 〜 7㎝、幅 1 〜 3㎝、基部は浅い心形となる。花序は良く分技し葉よりも長く、花冠は星形、暗紫色で直径5ミリほど 、副花冠は小さく蕊柱に隠れて目立たない。花期は 7 〜 8 月。個体数は少ない。

  2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー:なし


    コカモメヅル  2023年8月 韮崎市で撮影

    花は5弁で大きさは5mmほどと小さい。暗紫色で花弁には毛が密生する。


    ツル性の植物で他のものにからみ付いて延びる。


    花序は良く分枝して多数の花を付ける。

    葉は対生し卵形ないし披針形で柄があり、先端部が尖るものが多く、基部は浅い心形となる。




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ゴマノハグサ (ゴマノハグサ科) Scrophularia buergeriana Miq.

2023年08月26日 | 絶滅危惧種
  やや湿った草原に生える多年草。根の一部は紡錘形に肥大する。茎は直立し、角ばった稜が4つあって四角形をしており、 90 ~150㎝の高さになる。葉は対生し、長さ1 ~ 2㎝の柄があり葉身はやや厚く卵形、縁にやや尖った鋸歯がある。茎の先に長さ20 ~ 40㎝の細長い総状花序をつくり、やや密に多くの花をつける。花冠は黄緑色でふくらんだ壺形をしており、先は唇形になって5裂し、上唇は2裂、下唇は3裂する。 花期は7~8月。生育地での個体数はあまり多く無い。

  2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2005年山梨県カテゴリー :なし   2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    ゴマノハグサ  2023年7月 東部富士五湖方面で撮影


    富士山をバックに良い位置で咲てくれていた。


    高さ90㎝~150㎝になる背の高い植物である。


    ゴマノハグサの花序。花冠はつぼ型で5裂し、形はオニノヤガラに似ている。

    葉は対生する。


    葉は短い柄があり、辺縁には細かい鋸歯がある。




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これがキレハマネキグサ?  令和5年8月

2023年08月26日 | 山梨百名山
 ほとんど図鑑やネットにも出て来ないキレハマネキグサという植物であるが、山梨県レッドデータブックでは絶滅危惧種として独立して記載されている。現在私が把握しているマネキグサの生育地は3ヶ所で、もう1ヶ所おおよその場所は分かっているところがあるが、現在登山道が崩落していて行けない状態にある。その中で最もキレハマネキグサらしいものが生えているのは1ヶ所であるが、昨年調べたところではもう1ヶ所にもキレハマネキグサらしいものが混在していた。さて、このマネキグサとキレハマネキグサは本当に別の種類のものなのかどうか、私自身としてははなはだ疑問に思っており、同一種の扱いで良いのではないかと思っている。今年もキレハマネキグサと思わしきものが生育している場所を訪問してみた。


    個体数が少なくやっと発見。


    葉が少し痛んでいる。


    こちらは葉は痛んでいないが花は大部分散ってしまっていた。


    「キレハ」というほど葉は切れ込んでいないように見えるが、葉の先端部は尖っている。


    新鮮な個体を発見


    こちらのほうが葉の先端部が鋭く尖っている。しかし、下側や左側に写っている葉は先端部が尖っておらず普通のマネキグサとあまり変わらない。


    こちらの個体は葉先が尖っておらずマネキグサとほとんど変わらない。


    これがキレハマネキグサなのかどうか?釈然としない。

 昨年は3ヶ所のマネキグサを巡って調べたが答えは保留となっている。そして今年も最も怪しい場所のマネキグサを見てきたがやはり確信は持てない。しかし、他の場所にこの植物が生えているとの情報は無く、レッドデータブックの分布域から見るとこの場所に生育しているものがキレハマネキグサとして良いのではないかと思う。ひとまずはキレハマネキグサとしておきたいと思う。


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北杜市の牛池を散策  令和5年8月22日

2023年08月26日 | 水辺に咲く花
 暑い中を午後から2ヶ所を散策し、汗だくになってバテたのでもう帰ろうと思ったのだが、日没までにはまだ1時間以上時間がある。折角なので以前から気になっていた牛池という溜池に立ち寄ってみることにする。ここは春の桜の名所らしい。


    牛池。水は濁っていて透明度は低い。池のほとりに3~4台車が止められる駐車場がある。

    この池にもヒシの葉が浮かんでいた。

    ちらほらと花が咲いているがもう終盤のようである。

    赤紫色の花が咲いている。

    車に超望遠レンズを取に戻って撮影してみると、これはミソハギのようである。

    おそらく植栽のものであろう。

    春の桜の名所で知られており、向こうに八ヶ岳が見えるはずである。

    オオオナモミであろう。

    まだ種が色付いていないが、おそらくムラサキシキブ

    勉強不足でイネ科の植物はまださっぱり分からない。

    植栽のものが広がったのであろう。これはハッカのようである。

 かつては釣りの名所だったようだが、現在は釣り禁止になっている。あまり綺麗な溜池では無く、鯉の死骸が浮いていたりしてやや悪臭が漂っている。ヒシ以外はあまり目ぼしい水草は無さそうである。


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