山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ハマウツボ (オカウツボ)(ハマウツボ科)Orobanche coerulescens Stephan ex Willd

2023年08月17日 | ハマウツボ科
    河原の砂地に生育し、ヨモギ、オトコヨモギ、カワラヨモギの根に寄生する1 年生の寄生植物。花茎は高さ10 〜 25㎝、黄褐色でまばらに軟毛が生える。茎の上部に淡紫色の花を密つける。花冠は約 2㎝、白色の軟毛が密生する。花期は 5 ~ 7 月。また、丘陵地の草地に生え、全体に毛が少なく、オトコヨモギに寄生するオカウツボは同一のものとみなされる。 

  2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR) .  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    オカウツボ 2023年7月 東部富士五湖地方で撮影


    左側に生えているのがオトコヨモギ。丘陵地帯でオトコヨモギに寄生しており、オカウツボになるが、近年ハマウツボと同一種の扱いとなった。


    オカウツボの花。茎と花には軟毛が生える。やや訪問時期が遅かった。


    花には白色の軟毛が密生する。





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ホソバハナウド (セリ科) Heracleum lanatum Michx. subsp. akasimontanum (Koidz.) Kitam.

2023年08月17日 | 絶滅危惧種
  亜高山帯の渓流沿いに生育する大型の多年草。高さ150 ~ 200㎝。葉は大きく、3 出羽状複葉で小葉は3深裂し、細長く先が尖る。夏期に大型の複散形花序をつける。花序の周辺の花は他よりも大きく、また外側の 1 弁が大きく2 裂する。 葉の形については母種のオオハナウドとの中間型がある。南アルプス特産種で、山梨県では北岳を中心とした沢沿いに生育するが個体数は極めて少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅰ A 類(CR)   2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧ⅠA 類(CR)


    ホソバハナウド  2023年7月 北岳で撮影


    花と葉


    花序の周辺の花は他よりも大きく、外側の 1 弁が大きく2 裂する。



    小葉は3深裂し、幅が細く先端部が尖る。


    この1株しか発見出来なかった。





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