山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

山梨市の大石山を散策  令和5年8月27日

2023年08月30日 | 星空
 乙女高原での花の観察を終えた頃には小雨が降り出した。それほどの大降りにはならずすぐに雨は上がった。高原から下りてくると甲府盆地はうだるような暑さである。時刻は午後4時になったがまだ日没には少し時間がある。以前から道路沿いの看板が気になっていた大石山というところに立ち寄ってみる。

    大石山。4~5台止まれる駐車場とトイレがある。

    ここには色々な奇岩があるらしい。


    階段を昇る。


    何だか分からないシソ科と思わしき植物


    これはイブキボウフウであろう。


    階段の脇に岩が現れた。

    苔とシノブが着生している。

    良く見るとこれはウチワゴケ、シダの仲間だ。

    奇岩 名前は付いていないようである。

    階段の上に建物が見える。


    本堂が立っていた。

    その直下に祠があった。


    立烏帽子石

    浮舟石

 ぐるりと周回して車に戻ると汗びっしょり、しかも藪蚊の大群に襲われて4~5ヶ所刺されていた。帰路の途中の道から虹が見えた。


    畑の向こうに虹が現れた。

    大きな虹で持って行ったレンズでは1視野に収まらなかった。

 あまりお目にかかれない植物にも出会った。

    背丈は70~80cmほど、ガンクビソウにしては背丈も花も大きい。


    これは探しているがまだ出会ったことが無かったオオガンクビソウではないのか?

    根生葉は花の時期には散っていることが多いがまだ残っていた。


    花の横顔。2cmくらい大きさがある。

    正面の顔。まだ黄色くなっておらず開花はしていないようである。

    別株。こちらは背丈も花のサイズも少し小さ目


    ガンクビソウにしては花が大きい。たぶんこれもオオガンクビソウだと思う。

 オオガンクビソウは生育地の情報を花仲間からいただいており、近日東部富士五湖方面に見に行く予定だった。これがオオガンクビソウかどうかはまだ見たことが無いので自信は無いが、これから見に行くものと比べてみて確定したいと思っている。


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乙女高原のホタルサイコ 北岳のオオハクサンサイコとの違いは??

2023年08月30日 | 山に咲く花
 7月に北岳を訪れた際に久しぶりにオオハクサンサイコと呼ばれている植物に出会った。しかしこの植物はホタルサイコにそっくりである。ネットで調べてみるとホタルサイコとの違いは花序の付け根のところに付いている葉(小総苞片)に3~7本の脈が有ることと匐枝を出さないということらしい。残念ながら北岳ではそこまで細かくは観察していない。では乙女高原に咲いているホタルサイコはどうであろうか?


    乙女高原のホタルサイコ。背丈以上の大きさの大株をしばしば目にする。


    ホタルサイコの花。黒くなっているのは結実した種であろう。


    少し遅かったようである。


    葉脈が有るか無いかはこの部分のことか?


    葉脈ははっきりしているがこれを脈と言うのかどうか?


    これを脈と言うのかどうかは分からない。


    真ん中に写っているこの葉のことだと思っていたのだが・・・


    どうやら花の直下に付いている車輪状に付く小さな葉のことを言うらしい。トリーミング画像だが、これで見る限りでは脈はあまり目立たない。

 では北岳で見てきたオオハクサンサイコはどうであろうか?細かくは観察して来ておらず、しかも2日目にカメラが故障して画像もあまり多くは撮れていない。トリーミングして見てみる。


    北岳のオオハクサンサイコと呼ばれている植物。背丈はせいぜい膝上くらいであまり大きくは無い。


    小総苞片はどうであろうか?


    ホタルサイコに比べると幅が広いように見える。


    脈が入っているように見えなくもないが・・・それほど大きな違いには見えないように思う。

 小総苞片に脈が有るかどうかは今回の画像では釈然としないが、幅はオオハクサンサイコのほうが広いように見える。ホタルサイコとオオハクサンサイコは明瞭に分けられるものなのかどうか?もう少し細かな観察が必要であるが、分ける必要は無いのではないかとも思う。


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花咲く乙女高原  令和5年8月27日

2023年08月30日 | 山に咲く花
 保護柵を設置したおかげで乙女高原の草地は花々が復活し、季節を変えて様々な植物を楽しむことが出来る。この時期はアザミやキクの仲間がたくさん咲いていて楽しませてくれる。

    白い花が群生して咲いている。


    これはゴマナのようである。


    ゴマナ。葉が細長い。


    花は良く似ているがこちらはシラヤマギク。茎が茶色くて葉が三角形~ハート形をしている。

    ウスユキソウが群生している。

    こちらはヤマハハコの群生


    これはアキノキリンソウであろう。


    マツムシソウがたくさん咲いている。

    今が花盛りのマツムシソウ

    もう終盤だったヒメトラノオ、だと思う。


    葉の幅がやや狭く見え、短い葉柄がある。しかし、ヤマトラノオとの区別はいまひとつ。


    ツリガネニンジンがたくさん咲いていた。

    ヤナギランはもう終わっていた。

    咲き残りのヤナギラン。鹿の大好物で、食害のためあまり見られなくなってしまっている。


    タムラソウは散り始めていた。

    このあたりはかつてはタムラソウの大群落になっていたが、イタドリなど他の植物が入り込んで減ってしまっていた。

    ヤエガワカンバ。木の幹や枝の樹皮が剥げ落ちるのが特徴。

    種を付けていたヤエガワカンバ

    ツノハシバミがたくさん実を付けていた。

    ツノハシバミの実

    フユノハナワラビらしきものが生えていたが時期的にまだ早いはずである。

    葉はフユノハナワラビそっくり。

    茎を見てみるとわずかではあるが白い毛が生えている。これはエゾフユノハナワラビであろう。

    湿地ではツリフネソウが咲いていた。

    白いツリフネソウが混ざっていた。

    シロバナツリフネソウ。出会えてラッキーである。


    頂上近くの展望台

    残念ながら富士山は雲隠れ。この季節は午後に富士山を見るのは難しい。

    山頂。ヨモギ頭という名前が付いているようだ。

 恒例の夏の乙女高原を存分に楽しんだ。いつ訪れてもこの草原は新鮮な出会いがある。


    見たかったのがこのホタルサイコであるが枚数が多くなるので別に記載したいと思う。


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