10日ほど前に訪れた時にはまだ開花していなかったコカモメヅルだが、今にも咲きそうな蕾がいくつもあった。もう確実に咲いている頃だと思う。

池の水量は普通だがだいぶ濁っている。

池の中の草むらにツン立ちしている草がある。

どうやらヒメマツカサススキのようである。

こちらはアブラガヤ

至近距離で観察できるヒメマツカサススキを発見

このくらいまでしっかりと花を付けてくれるとヒメマツカサススキと分かる。

しかし、まだ若い花だとアブラガヤとの区別が難しい。違いは葉が細くて長いこと。

こちらがアブラガヤ。葉の幅が広くて短い。慣れてくると一目で区別出来るようになってくる。

さて、目的のコカモメヅルに到着。

しかし、花を見ると開いていない。

まだ蕾・・・というわけでは無さそうである。これは陽が差し込まないと開かない花なのではないだろうか?
時刻は12時半だったが、コカモメヅルが生育する場所はまだ日が当たっておらず、木の枝で日陰になっていた。これはたぶん陽が差し込まないと開かない花なのではないかと思う。別の池に立ち寄ってから再度訪問してみることにする。

別の池

何年も見えていなかった水草が今年はしっかりと生えている。

岸の近くに打ち上げられていたものを掬い取って調べてみる。これはイトモであろう。

実が付いている。

別のもの。球状の白いものが種ではないかと思う。

ヒツジグサが咲いている。今年はたくさん咲いてくれている。

望遠レンズで撮影してみる。

いちばん近いところに咲いていたヒツジグサ
他の水草を観察していたところ、ポツポツと雨が降り出してきた。と思ったらあっという間に土砂降りの雨となってしまい、カメラと三脚を担いで急いで車に戻る。だいぶ服が濡れてしまった。車の中で雨宿りしていると10分ほどで雨は上がった。空は曇り空であまり明るく無いが、コカモメヅルの咲く場所に戻ってみる。

さて、今度はどうであろうか?

空は曇り空だが、花は開いてくれている。

やっと開花した花を見ることが出来たコカモメヅル

花弁が5枚のとても小さな花。地味に綺麗である。
今年の課題の花であったコカモメヅルの花をやっと拝むことが出来た。この花は陽が差し込まないと開かないということが分かった。そして別の場所にも生育していることも分かってきた。
帰り際に春先に見つけたキツネノカミソリと思わしき葉のあった場所に立ち寄ってみる。

オレンジ色の花が咲いていた。

雄しべが花弁から外に飛び出している。これはオオキツネノカミソリであろう。
株数は少なかったがオオキツネノカミソリが咲いていた。ちょうど見ごろである。ここが見ごろならば北杜市の群落も見ごろになっているのではないだろうか?