山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

大日岩・鷹見岩  平成19年11月18日

2007年11月20日 | 八ヶ岳・秩父山系
 平成19年11月18日 天候晴れ

 今年の春に金峰山に登った時に下見しておいた大日岩の上から見る瑞牆山に朝の陽が射し込む風景を写真に撮りたいとかねがね思っていた。紅葉のシーズンに訪れたかったのだが他の行事や茅ヶ岳標柱の件やらで紅葉シーズンは過ぎてしまった。2~3週間遅れた感はあるが、金峰山まで行くつもりで日の出の大日岩を目指す。
  
        大日岩と朝焼け雲

 自宅を早朝3時15分に出発したが、病院にカメラを置いてきてしまったため取りに行き、30分近く時間をロスしてしまい、結局瑞牆山荘から歩き始めたのは5時になってしまった。日の出は6時15分ごろなのでどう頑張って歩いても大日岩には届かない。ヘッドライトを点灯し、富士見小屋は暗いうちに通過、大日小屋の手前で夜が明けてしまう。大日岩まであと30分で到着できそうだが、ロスした30分が痛かった。亀足に鞭打って登り、大日岩上の撮影ポイントに到着したのは6時55分だった。私の足では上出来。朝焼けの赤い空と雲が流れる時間には間に合わなかったが、瑞牆山にはまだ陽が差し込んでいなかった。裏側に大きな金峰山の山並があるため、陽が少し高くなってからでないと差し込んでこないことがわかった。従ってイメージしていた朝日で赤く染まる瑞牆山をこの場所から撮影するのは難しいということがわかった。
 大日岩の上は予想外に風が強く、気温は0℃前後だろうが体感温度は激寒い。セーターとフリースとカッパを着たがこれでもかなり寒い。1時間近く岩の上で三脚構えて陽が射し込むところを狙ったが、既に紅葉が終わってしまっており、まさに寒々しい写真になってしまった。登る予定をしていた金峰山は山頂だけ雲がかかっていて、冬型の気圧配置だというのにいまひとつ空気が澄まず、富士山の眺望も悪い。瑞牆山の裾まで陽が入ったところでカメラ撤収、さて、どうするか?

      朝日射す瑞牆山


      雲影と岩影  状況は良かったが、紅葉がおわっていて寒々しい。

 大日岩の下を見ると何やら赤いペンキマークがつけられている。これは小川山に登る途中の八丁平に行くルートなのか?たぶん違うだろうと思いながら興味深々、サインに導かれて行ってみると、岩の下に大日小屋と書かれた看板があり、その先の林の中はテープサインがつけられている。道もきちんとある。このあたりで早起きすると時々起こる朝の腹痛が襲ってきた。その辺で済ませても良いが山を汚したくないし、下に大日小屋があるので我慢してそこまで下りることにした。テープサインどおりに下ってゆくと登りで歩いた大日岩に登る中腹の道に出た。腹痛MAX、青い顔をして大日小屋まで下り、トイレに駆け込む。
 トイレを済ませて腹痛はおさまったが、登りなおす元気は消失、時間はまだ8時半だ。ならば、以前から一度登ってみたいと思いながら行っていない鷹見岩に行くことにする。大日小屋から富士見小屋側に戻ったところに大きな道標があり、鷹見岩と書かれている。倒木が多い道だが、踏み跡はしっかりとした道、やがてシャクナゲの生い茂る登りとなり、最後に小さなハシゴのかかった岩を登ると眺望の良い山頂に飛び出す。時間にして15分ほどで到着できる。ここは超穴場、あまり人が来ないので静かだし、左手の富士山から茅ヶ岳、南アルプス、さらに右手の八ヶ岳までぐるりと見渡せる。さらに後ろ側には飯盛山の横に瑞牆山が顔を出し、大日岩のゴツゴツした岩肌から金峰山五丈岩までが見渡せる。山頂にはあまり興味が無い(というか、最近根性が無くなってきた気がする)私には絶好の場所だ。食事をとったり、写真を撮ったり、1時間半くらいこの鷹見岩で過ごす。

      鷹見岩から望む大日岩から五丈岩の稜線


      鷹見岩三角点  向こうに見えるのが茅ヶ岳。いろいろ苦労しました。

 さて、下山。30人近い中高年のグループとすれ違い、驚き。11時だが、これから金峰山往復するのだろうか?その他には登ってくる人はまばらだった。12時20分、駐車場到着。中型の観光バスが停まっており、運転手さんが中で昼寝していたので、たぶん先ほどの団体さん、日帰りなのだろう。写真はイマイチだったが、鷹見岩は気に入った。雪が降ったら今度は1泊で鷹見岩から見る夕暮れの金峰山と朝の瑞牆山に再挑戦してみたい。
        
        富士見平の秋空  唐松はすっかり落葉。まだ日は高いが本日は下山。
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