山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

シコタンソウ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
高山帯の岩礫地に生育する多年草である。花期は7~8月。空から星が降ってきたような5弁の可愛らしい花で、しばしば大きな群落を形成する。山梨県では南アルプスと八ヶ岳に生育しており、生育地での個体数は比較的多い。

    シコタンソウ 平成29年7月 北岳で撮影

    同上

    同上 空から星が降ってきたような5弁の星型をした花。

    平成28年7月 大仙丈沢で撮影

    同上 そこそこに個体数はある。

    平成23年7月 八ケ岳キレットで撮影

    同上 八ヶ岳はあまり個体数が多いとは言えない。



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ムカゴユキノシタ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
高山帯の岩礫地に生育する多年草である。山梨県では北岳にのみ生育し、特に山頂周辺に多く生育する。花期は7~8月。高さ5~15㎝の小さな花で、通常は1~2個の花を順に咲かせて行くが、時として多数の花を同時に咲かせている個体を見かけることがある。

    ムカゴユキノシタ 平成29年7月 北岳で撮影

    同上 北岳山頂付近の岩の間を好んで生育している。

    ムカゴユキノシタの花。ほとんどは1個の花を順に咲かせて行く。

    しかし時として多数の花を一度に咲かせる変わりものの個体を見ることがある。

    ハハコヨモギとムカゴユキノシタ いずれも絶滅危惧の花。



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イワユキノシタ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
沢沿いの岩壁に群生する常緑の多年草である。花期は5~6月。山梨県では県南部に生育し、渓谷の林道や渓谷内を散策すると普通に見られる。

    イワユキノシタ 令和1年5月 南部町で撮影

    同上 渓谷沿いの林道の岩壁に群生していた。

    同上

    同上 線香花火のような綺麗な花である。

    平成27年9月 福士川で撮影。岩壁に群生している姿を良く目にする。

    同上 遅咲きの花



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ハナネコノメ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
山地や渓谷の陰湿地や渓流の岩の上に生育する多年草である。花期は3~5月。普通は白い花であるが稀に薄紅色のものがある。黒富士周辺の奥秩父山系の渓谷には多数の生育地があり個体数も多い。そのほかに南部町、櫛形山、八ヶ岳遊歩道、一ノ瀬高原などでも生育を確認している。

    ハナネコノメ 平成30年3月 黒富士農園近傍で撮影

    同上

    同上 圧倒的な個体数がある黒富士農園近傍の渓流。

    令和1年5月 櫛形山平成峡で撮影

    同上 個体数はあるが林道が開く時期が微妙でなかなか花は見られない。

    令和1年5月 八ヶ岳横断歩道で撮影

    同上 既に花が散っていたので、良い時期に再訪したい。

    令和2年3月 南部町内房境川で撮影

    同上 ほとんど人が入らないマイナーな川だが個体数は多い。

    同上

    令和2年4月 篠井山で撮影

    同上 廃道になったルート上の渓谷内に咲いており、ここまで行くには気合が居る。

    令和2年3月 黒富士農園近傍で撮影

    同上 やはりこの渓流沿いが歩き易く個体数も多い。

    ハナネコノメの花 時期が良ければ赤い葯の花が見られる。



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コチャルメルソウ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
ブナ帯の川沿いの樹林や谷間の湿性地、渓流沿いの岩の間などに生える多年草である。花期は4~6月。羽状に裂ける奇怪な形の花弁は宇宙から降って来た花のように見える。大菩薩連邦の渓谷沿いや櫛形山、尾白川渓谷、乙女高原など多数の渓谷で確認しており、個体数も比較的多い。

    コチャルメルソウ 平成29年5月 大蔵沢で撮影

    同上

    平成30年5月 焼山沢で撮影

    同上 群生するコチャルメルソウ

    令和1年5月 櫛形山で撮影

    令和1年5月 乙女高原で撮影

    同上 羽状の不思議な形をした花弁と花。

    同上 群生するコチャルメルソウ



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コガネネコノメソウ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
山地や渓谷の陰湿地に生育する多年草である。花期は4~5月。黄色い花弁と黄色い葯を持つこの花は͡コガネ(黄金)の名にふさわしい。しばし群落を形成して黄金色の絨毯となる。茅ヶ岳から黒富士を中心とする奥秩父山系の渓谷には多数生育が見られ、個体数もかなり多い。

    コガネネコノメソウ 平成29年5月 茅ヶ岳で撮影

    同上 しばし群落を形成して黄色い絨毯となる。

    平成30年5月 マウントピア黒平で撮影

    同上 渓谷沿いの遊歩道周辺にたくさん咲く。

    同上 黄色い花弁と黄色い葯のコガネネコノメソウの花。

    平成30年4月 黒富士農園近傍で撮影

    同上 コガネネコノメソウの絨毯

    同上 群生するコガネネコノメソウ

    令和1年5月 乙女高原で撮影。渓谷沿いに群れるコガネネコノメソウ。

    同上



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ジンジソウ(ユキノシタ科)

2020年10月24日 | ユキノシタ科
山地の岩壁などに生育する多年草である。花期は9~11月。ダイモンジソウに似るがこちらのほうが大型で、5枚の花弁のうち下2枚が長く「人」の文字のような形を呈する。山梨県では南アルプス、奥秩父、八ケ岳、県南部など多方面に生育しており個体数も比較的多い。

    ジンジソウ 平成19年10月 早川町雨畑で撮影

    同上

    平成29年10月 尾白川(黒戸尾根下部)で撮影

    同上 この場所は個体数が多い。

    同上 ジンジソウの横顔

    令和1年9月 金ヶ岳で撮影

    同上 この場所では稀。



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山梨県の絶滅危惧のバラ科植物一覧

2020年10月23日 | バラ科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されているバラ科の植物は以下の通りである。

絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ギンロバイ(ハクロバイ)(2005山梨県EN 2017環境省-)

 イワシモツケ(2005山梨県CR 2017環境省-)
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絶滅危惧ⅠB類(EN)

  
ハゴロモグサ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 キンロバイ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 ウラジロキンバイ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 ミヤマモミジイチゴ(2005山梨県- 2017環境省NT)
    

 タテヤマキンバイ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    


絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    

 リンボク(2005山梨県VU 2017環境省-)
    

 サンショウバラ(2005山梨県VU 2017環境省VU)
    

準絶滅危惧種(NT)

 エゾノコリンゴ(2005山梨県NT 2017環境省-)
    

 アオナシ(2005山梨県NT 2017環境省VU)
    


情報不足(DD)

 ヒロハノカワラサイコ (2005山梨県- 2017環境省VU)
    

 まだ見ていないものが多数ある。完成するのは何年も先になりそうである。


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ハゴロモグサ(バラ科)

2020年10月23日 | バラ科
 高山帯の草地に生育する多年草である。花期は7~8月。山梨県では北岳周辺の南アルプスにのみ生育している。個体数はそこそこにある。


    ハゴロモグサ 令和1年8月 北岳で撮影


    同上


    同上 折角の満開で良い状態だったのにカメラ電池切れでスマホの画像しか撮れなかった。

 撮影が不十分でいつか必ず再写に行かなければならない植物のひとつである。

 ⇒山梨県の絶滅危惧のバラ科植物一覧

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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コウリンカ(キク科)

2020年10月23日 | キク科
 山地の草原に咲く多年草である。花期は7~9月。山梨県では広範囲に生育し個体数も多い。特に保護柵が設置された大蔵高丸からハマイバ丸の稜線にはたくさん咲く。空から星が降ってきたような美しい花である。


    コウリンカ 平成30年8月 ハマイバ丸で撮影


    同上


    草原に咲くコウリンカ 平成30年9月 ハマイバ丸で撮影


    富士山とコウリンカ 平成30年9月 大蔵高丸で撮影


    空から舞い降りた星のような花 平成29年9月 大蔵高丸で撮影

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タカネコウリンカ(キク科)

2020年10月23日 | キク科
 高山帯の草地に生育する多年草である。花期は7~8月。山梨県では南アルプスと八ヶ岳に生育しており、シカが食べない植物のため増殖傾向にあり、群生している場所が現れている。


    タカネコウリンカ 令和1年8月 北岳で撮影


    令和1年8月 八ヶ岳で撮影。北岳でも八ヶ岳でも普通に目にする。


    平成28年7月 大仙丈沢で撮影


    同上 鹿が食べない植物のため大仙丈沢では大増殖している。他にハンゴンソウ、マルバタケブキ、ヤマガラシなども増殖している。

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タカネヤハズハハコ(キク科)

2020年10月23日 | キク科
 高山帯の草地に生育する多年草である。雌雄異株、花期は7~8月。全体的に白い綿毛があり、少し白っぽく見える。山梨県では北岳や鳳凰山などの南アルプスに生育しており、北岳では個体数はそこそこにあるが鳳凰山ではあまり見かけなくなった。


    タカネヤハズハハコ 平成29年7月 北岳で撮影


    同上


    同上


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クサノオウバノギク(キク科)

2020年10月22日 | キク科
 山地帯の落葉広葉樹林の林床に生育する多年草である。苔生した岩の上を好んで生育している。花期は9~10月。クサノオウというやや大型のケシ科植物の葉に似た不規則な切れ込みのある葉をしていることからこの名がある。米粒のような小さな黄色い花を咲かせる。山梨県では極限られた場所に生育しており個体数もあまり多く無い。


    クサノオウバノギク 平成30年9月撮影


    同上 不規則に全裂する葉の形に特徴がある。


    同上


    米粒のように小さなクサノオウバノギクの花。5個の小花から成っている。


    平成29年10月撮影


    同上 小雨が降っていたうえに花期を過ぎていて大部分が白い綿毛になっている。


    クサノオウバノギクの種。吹けば飛びそうである。

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ハハコヨモギ(キク科)

2020年10月22日 | キク科
 高山帯の岩場に生育する多年草である。花期は7~8月。山梨県では北岳周辺にのみ生育しており、北岳山頂周辺では比較的良く目にする。


    ハハコヨモギ 平成23年7月 北岳で撮影。後ろに見える山は仙丈ケ岳。


    平成29年7月 北岳で撮影


    同上


    ハハコヨモギとムカゴユキノシタ。いずれも北岳周辺に生育している絶滅危惧の花。

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ツルシロカネソウ(キンポウゲ科)

2020年10月22日 | キンポウゲ科
 神奈川県~奈良県の湿り気のある山地や渓谷に生育している。花期は5~8月。山梨県は分布の北限にあたり、富士山麓方面に偏って生育している。個体数は比較的多い。御坂山系に生育する個体は鹿の食害や2次的な山肌の乾燥化により個体数の減少が著しい。


    ツルシロカネソウ 平成28年5月 栃代川で撮影


    同上


    同上 渓谷の脇に群生していた。


    平成30年5月 芦川スズランの森で撮影


    同上 個体数は比較的多いが花数はあまり多く無い。


    同上 葉が黒いツルシロカネソウ


    令和1年5月 櫛形山で撮影


    同上 群生している。


    平成29年6月 三ツ峠で撮影


    同上 群生は見られずパラパラと咲いている。


    令和1年6月 黒岳で撮影。三ツ峠と同じくパラパラと咲いている。

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