山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

明野ゲンジロードを再訪する 令和3年4月16日

2021年04月19日 | 番外編
 4月初旬に訪れた際は例年になくゲンジスミレが少なかった。訪問時期が悪かったわけではないと思うのだが、ひょっとしたらもう少し咲いているのではないかと再訪してみる。


    やっと咲き出したアケボノスミレ


    今年は少ない。この近傍に毎年咲いているエゾアオイスミレは今年は見当たらない。


    ゲンジスミレ。もう咲き終えて種になっているが、花を咲かせなかった花芽も見える。


    こちらも小さな花芽があるが咲かなかったようである。


    大株だが花芽無し。


    アカネスミレも例年になく少ない。


    さらに少ないのがこのイブキスミレ。葉はあるが花がほとんど付いていない。


    毎年アカネスミレとゲンジスミレがたくさん咲くこの斜面。今年はどちらも見かけられない。


    アカネスミレの葉。花は少しだけ咲いたようだが花数が少ないか、咲いていない。


    ゲンジスミレの葉も確認。花は咲かなかったようである。

 今年は冬の雨が少なかったためか、スミレは大外れだったようである。特にゲンジスミレ、イブキスミレ、アカネスミレは今までで一番少ないと思う。一方、シハイスミレはそれなりに咲いたようである。来年以降どうなるのか、少しばかり心配である。イノシシの地面の掘り起こし跡も目立っている。


    もうひとつ期待していたのがこのアマナ。


    葉は見かけるが花が咲いた痕跡はほんの数株だけ。もう散ってしまっているので、来年こそは花を見てみたい。


    大株のヒカゲスゲ

 来年はたくさん咲いてくれることを期待したい。

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穂坂自然公園を散策 令和3年4月16日

2021年04月19日 | 番外編
 以前から着目していた韮崎市の穗坂自然公園であるが、昨年訪れた際はマウンテンバイクの子供たちがたくさん訪れていて邪魔になりそうなので散策せずに撤退している。この日は誰も訪れている様子はなく、カタクリやアズマイチゲの群落があるのではないかと期待して歩いてみる。


    歩きやすい道が作られているが、マウンテンバイクやトレランのコースが設置されていて少し作り過ぎの感がある。


    コースの案内板。適当に歩いて上の方まで行ってみる。


    スミレの群落だがもう終わりかけている。


    傷んでいるがこれはノジスミレと思われる。


    総苞が膨れており、シナノタンポポであろう。


    ツクバネウツギが満開。たくさん咲いている。


    咲き始めたばかりのチゴユリ


    ジュウニヒトエがちらほらと咲いている。


    樹林の中ではアオダモが満開


    ゲンジスミレがあるのでは?と斜面を見ながら歩くが見つからず。


    この界隈はワダソウが多い。


    赤紫色のイカリソウ


    ホタルカズラ


    咲き残りのシュンラン


    日当たりの悪いこの場所は花が残っていたが他の場所はほとんど散っていた。


    道路を渡りその下にある池に降りてみる。対岸にお寺がある。

 遊歩道を離れて道無き川沿いや池周辺の藪の中も歩いてみたが、残念ながら目ぼしいものは見つからず。カタクリやアズマイチゲがあってもおかしくない環境の場所であるが出会えなかった。また別の場所を探索してみたいと思う。

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カタクリはもう遅かった 敷島カタクリロード 令和3年4月16日

2021年04月19日 | 里に咲く花
 例年ならば今頃見ごろを迎えているはずのカタクリロードを今年も訪問してみる。


    堰堤工事が施された小川の石垣にイワオモダカが生えていた。


    ヒゲネワチガイソウは満開。


    カタクリは小川沿いの道脇にたくさん生えている。


    昨年よりもさらに個体数を増やしてまさにカタクリロードになっていた。


    しかし・・・残念ながら1週間ほど訪問時期が遅く、ほとんどが花が傷んで散りかけていた。残念。


    アズマイチゲももう葉っぱだけである。


    マルバスミレはあちらこちらに咲いている。


    アカネスミレは今年は少ない。


    さらに少ないのがイブキスミレ。ここだけでなく、今年のイブキはあまり咲いていない。

 カタクリロードのカタクリは一時樹林伐採作業のために拡張工事が行われて減少してしまったが、日当たりが良くなって昨年あたりから目に見えて増殖し、今年はさらにたくさん増えてくれた。残念ながら時期を逃してしまったので、来年に期待したい。

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日没迫る朝霧高原を駆け足で散策 令和3年4月11日

2021年04月13日 | 里に咲く花
 忍野の桜が綺麗でゆっくりと散策し過ぎてしまい、時刻は3時になってしまった。混雑が予想される国道を避けて、急いでもうひとつの目的地である朝霧高原に移動する。車を止めて、草原の草をかき分け森の中を通り抜けて最短ルートで目的の花が咲く場所に向かう。この花は日が当たっていないと花を閉じてしまう気難しい花である。


    居ました。小さい黄色い花。


    トウゴクサバノオ。到着したとほぼ同時に陽が陰ってしまい、花は閉じ気味である。


    今年もたくさん咲いてくれている。


    半分閉じかけた花を接写型マクロレンズで撮影。


    昨年以上にたくさん咲いているように見える。


    こんな大株もあったが、時間が遅くて花を開いていないのが残念。


    それでも十分に楽しませていただきました。

 さて、花を見てからまた急いで戻り、もう1ヶ所花を見に行ってみる。


    こちらも時間が遅くなってしまい、花の咲く場所は陰ってしまっている。


    キスミレ。花に露出を合わせると富士山が消えてしまう。


    キスミレが群生する斜面


    今年はいつも以上にたくさん咲いてくれた。


    陽が当たっておらず、色が映えないのが残念。


    残照の時間まで待ってみたが、あまり見栄えの良い写真にはならなかった。

 素晴らしいキスミレの群落で、日中に訪れていれば富士山とのコラボが撮れたかもしれないが、この日の日中は富士山は雲に巻かれていて姿が見えなかった。なかなか良いタイミングでは訪問出来ないものである。

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忍野八海とその近傍を散策 令和3年4月11日

2021年04月13日 | 里に咲く花
 忍野八海を歩くのは十数年ぶりではないだろうか。人が多いというイメージで近づき難いという感じがあったのだが、その近傍に少し変わった花が咲いたらしい。その場所だけ訪問するのも面白くないので、まだ咲いたところを見たことが無いバイカモなどを見ながら忍野を散策してみることにした。


    桜が満開。人もたくさん。


    有名な撮影スポット。富士山とは逆方向を向いて撮影しているが、この時間は富士山に雲がかかって見えなかった。


    川の流れに漂うバイカモ


    用水路のバイカモ。忍野八海の近傍には結構普通に生えていた。


    庭園の池と高座山


    富士山が見えた。このあたりの木にはヤドリギがたくさん着生していた。


    ヤドリギ


    川沿いを歩いてみる。


    ワサビの花


    ニッコウネコノメソウだと思う。


    ミヤマエンレイソウと湧水


    森の中を歩く。林の向こうに高座山。


    ヒカゲスミレ


    池に抜け出た。


    池のほとりにはオオイトスゲ


    用水路沿いの壁にフッキソウ


    フッキソウの花。山梨県では絶滅危惧種のはずだが、普通に生えている。


    お寺の桜


    こんなところにキランソウが生えている。


    ピンク色のキランソウ

 さて、この日の一番のお目当ての花は黄色い小さな花である。あまり訪れる人も無く、ひっそりと咲いていた。


    見たかったのはこの黄色い小さな花。


    おそらくこれはヒメアマナ。


    黄色くて小さな花だが、花弁は黒富士農園近傍で見たものよりもしっかりしているように見える。


    全体的にかなり小ぶりで葉は細いが、華奢という感じではない。


    しかし、図鑑やネットで見比べる限りではこれはヒメアマナで間違い無さそうである。

 花仲間からかなり詳細に場所を聞いてあったので目的の黄色い小さな花はそれほど苦労することなく出会うことが出来た。おそらくこの花はヒメアマナで間違いない。では黒富士農園近傍やかつて茅ヶ岳で見た黄色い花は何なのか?こちらの花に比べて背丈は1.5~2倍くらい大きく根生葉も大きい。しかし花や花茎は真っすぐに花を支えられないほどに華奢で図鑑で見るキバナノアマナに比べるとかなり弱弱しい感じである。似ているのはエゾヒメアマナであるが、これは生育地が北海道である。答は焦らず、じっくり観察してから考えて行きたいと思う。

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北杜市のシダを訪れる 令和3年4月10日

2021年04月13日 | シダの仲間
 スミレの観察を終えて下山してきたが、日没にはまだ時間がある。北杜市に生育しているシダ2ヶ所を訪問してみる。


    カタクリがちらほらと咲いていた。


    観察に行ったのはこのシダ。


    石灰岩地を好んで生育するイチョウシダ。


    常緑のシダであるが春を迎えたばかりでまだ元気が無い。


    裏側のソーラスは葉脈に沿って付く。


   2ヶ所目はこのヒロハハナヤスリ。


    先日も様子を見に来ているがまだ胞子穂が十分に伸びていない。


    あと2週間もすればしっかりと胞子穂を伸ばしてくれそうだ。草刈りされなければ良いのだが・・・。


    日当たりの悪い場所の個体は大き目で胞子穂を伸ばしていた。


    他にもいろいろ咲いていた。これはスミレの群生。


    一緒にノジスミレが咲いている。風で揺れてしまった。


    二ホンタンポポ


    その中でも、これは総苞が少し膨らんでいるように見え、シナノタンポポと思われる。


    キランソウ


    キランソウの花


    ジュウニヒトエと思ったが少し背が低い。おそらくジュウニヒトエとキランソウの交雑種、ジュウニキランソウではないかと思われる。


    ピンク色のジュウニキランソウとキランソウ

 スタート時間は遅くなってしまったが、本日も1日たっぷりと春の花やシダを楽しませていただいた。

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久しぶりにフイリヒナスミレを見に行ってみる 北杜市 令和3年4月10日

2021年04月12日 | 山に咲く花
 帯名山近傍のシハイスミレはたくさん咲いてくれていて素晴らしかった。では、フイリヒナスミレのほうはどうなのだろうか?もう2~3年訪れていないような気がする。花仲間に連絡をとってみると、本日は甘利山の清掃活動をやっているとのことだが、もうすぐ終わるとのことで、現地待ち合わせで訪問してみることとなる。


    登山道脇に生えていた低木。先日教えてもらったばかりだが、ザリコミとヤブサンザシの区別がいまいち出来ない。


    葉に毛が少なく全体的に丸みを帯びている。たぶんこれはヤブサンザシのほうだと思う。


    途中で見たのは蕾だったのでまだ早いのかと思ったが、ちょうど見ごろだったフイリヒナスミレ。


    乾燥した斜面に以前と変わらず咲いている。


    個体数もそこそこにある。


    今年は当たり年なのか、この場所は比較的多く咲いていた。


    出会えて良かった。

 場所によってはたくさん咲いているのだが、全体的にみると生育範囲が狭くなって個体数が減っているように見えなくもない。山梨県で生育が確認されているのはこの場所だけの貴重なスミレなので、今後も見守って行きたい。

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富士山登山道を散策 令和3年4月9日

2021年04月12日 | 山に咲く花
 いつもベニカヤランを観察している場所よりももっと下の富士山登山道で目撃したという情報を昨年いただいた。昨年も一度探しているが発見できていない。あるとすれば、そろそろ咲いている頃だろう。他にも見たい花があり、探索に歩いてみる。


    開花したこのスグリ科の花を見たかったのだが・・・


    まだ固い蕾だった。開花は3~4週間先になりそうである。


    しばらくはアスファルトの道を歩く。


    木の幹に何か着生している。


    イワオモダカ


    こっちの木にも何かモヤモヤしたものが付いている。


    驚きのスギラン。もっと標高の高いところまで行かないと見られないと思っていたが、標高の低い所でも生育していた。


    奥まで行くと石碑と社が立っていた。


    スギの木。珍しくもないかもしれないが自生のものは少なく、山梨県では絶滅危惧種になっている。

 社のところで折り返して戻ろうと思ったのだが、その奥に赤テープが付いているのが目についた。少し追ってみると、ずっと先までテープが付いている。GPSで確認するがそこには登録された道は無い。しかし、ところどころ道の痕跡のようなところもある。樹海の中を横切る道だが、通り抜けられるのかどうか?興味本位で先に進んでみる。


    点々と赤テープが付いている。


    明瞭なルートは無いが、ところどころ石積のルートらしき痕跡がある。赤テープを追いかけて奥に進む。


    しっかりとした道のところもところどころ現れるが、すぐに消失する。


    樹海らしい景色が広がる。


    モフモフの苔


    ここはコウヤコケシノブが多く生えている。


    辺縁がギザギザしているコウヤコケシノブ


    たぶんナガオノキシノブ


    ミヤマシキミの群生。まだ蕾だった。


    石碑が現れた。このあたりから道が広く明瞭になってきた。おそらく社に行く古い道なのだと思う。


    広い道に出た。


    コケやノキシノブが着生した大きな木を見上げると何かぶら下がっている。


    これは探していたベニカヤランだ。


    花が咲いているようだが、反対側からは視野がとれなかった。小さな個体もついているようである。


    正規の登山道に抜け出た。

 途中でテープを見失い戻ってルートを探すと、茂った若木の陰に隠れてテープが付いていた。GPSを持っているから歩けるが、赤テープを追って歩くだけでは迷いそうな道だった。


    このルートで圧倒的に多いのがこのイタチシダの仲間。


    鱗片が上に跳ね上がっており、これはイワイタチシダと思われる。


    傷んでいてたぶん常緑のイタチシダの仲間。これは少ししか無かった。


    真っ黒なやや幅広の鱗片。これはリョウトウイタチシダだろう。

 そのほかにミヤマイタチシダがちらほらとあったが、昨年の枯れ残りのもので、これから新しい葉が出てくるのだろう。

 もっとたくさんのベニカヤランや他の着生ラン、シダなども期待していたのだが見つからなかった。森の雰囲気からみて、他にもたくさんの植物が隠れているはずである。季節を変えて、また歩いてみたいと思う。

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ヒメアマナの咲く場所を再訪する 令和3年4月7日

2021年04月11日 | 山に咲く花
 3月下旬に訪れた時はまだほとんどが蕾だったヒメアマナがそろそろ咲いている頃だと思う。帯那山近傍の散策に想定外に時間がかかってしまい、時刻は3時半を過ぎてしまったがなんとか間に合うだろう。訪れてみる。


    ヒメニラの花が開いていた。


    閉じている花は見かけるが開いているのを見るのは初めてだ。


    コガネネコノメソウが咲き出していた。


    渓谷沿いではハナネコノメソウも咲いている。


    ヤマエンゴサクも咲き出した。春らしい景色になってきたが、スミレはまだ咲いていない。


    オオイトスゲと思われる。


    大きさがだいぶ違うがたぶん同じもの。


    足元に気を付けながらそっと生育地に入ってみる。ヒメアマナが見ごろを迎えていた。


    ヒメアマナの花。細くて華奢で、真直ぐに立っていることはほとんど無い。


    別株


    花

 ちょうど良い時期に訪問することが出来た。葉が傷み易く、茎も軟弱で花はほとんど倒れて咲いている。しかし、これは本当にヒメアマナなのか?キバナノアマナではないかという疑問がずっと残っている。山中湖のほうでヒメアマナと思わしきものが見つかったという情報をいただき、見に行ってみたのだが残念ながら発見出来なかった。詳細な場所を聞いて近日見に行ってみたいと思っている。

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シハイスミレが満開 帯那山近傍 令和3年4月7日

2021年04月11日 | 山に咲く花
 春の恒例となっている帯那山のスミレを見に行こうとしたのだが、林道がかなり手前でゲートが閉鎖されており開くのは4月27日らしい。止めようかどうか迷ったのだが、昨年は伐採作業のために立ち入り禁止になっていたルートが今年は看板が立っておらず、歩いて入れるようである。山頂までは行かず途中の林道あたりまで歩いてみることにする。


    林道入り口でさっそくシュンランが咲いていた。もう痛み始めている。


    林道に入るとすぐに現れたシハイスミレ


    以前はこんなに個体数は無かったが、だいぶ増えている。


    次々に現れるシハイスミレ。


    これでもかというくらいに咲いていた。


    フイリヒナスミレ


    エイザンスミレ。すぐ近くにシハイスミレとヒナスミレが咲いていて、交雑が無いかと探すが見当たらず。


    この場所では珍しいフモトスミレ


    林道に出た。ここまで車で入れると楽なのだが、4月27日まで車は入れない。


    林道沿いはまだ時期が早く、アケボノスミレが数輪咲き始めたばかり。


    アカネスミレもほんの数輪だけ。


    マルバスミレ


    たぶんエゾアオイスミレ。根元に花芽が付いている。

 伐採作業のために拡張された林道にはいちはやくシハイスミレが増殖したようで、道沿いはシハイスミレの花園になっていた。ヒナスミレやエイザンスミレも入り込んできており、いつか交雑のスミレが見られるようになるのではないかと期待している。

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美ヶ森界隈を散策 令和3年4月6日

2021年04月10日 | 山に咲く花
 美ヶ森近傍で以前に別の花を撮影した画像の中にあまり見かけないハリスゲの仲間が写り込んでいた。撮影したのは6月で既に果胞になっていたが、そろそろ小穂が出ているかも知れない。ついでに羽衣池から美ヶ森あたりをぐるりと散策してみた。


    たぶんこの小さいのがそうだと思うが、残念ながらまだ穂は出ていなかった。


    沢沿いを歩いてみる。


    ヤチボウズになっている。どんなスゲなのかはまだ若葉が出始めたばかりで分からない。


    こっちも不明。


    サクラソウか?それにしては葉の切れ込みが深い。


    林道に登り上げる。八ヶ岳の眺望。


    林道脇に咲いていたスゲ


    ヒメカンスゲではないかと思うが、少し違う気もする。


    岩壁に付いていたクモイコザクラは蕾を膨らませ始めていた。


    この場所のクモイコザクラの葉は毛が少なくてクモイコザクラらしいが、葉の切れ込みは決して深くは無い。


    羽衣池。まだ草は茂っていない。


    ミズバショウが咲いていた。


    ミズバショウが咲く湿地に立ち寄る。


    5分咲きといったところだろうか。


    美ヶ森から見る茅ヶ岳と富士山

 まだヤマツツジもレンゲツツジも咲き出しておらず、平日ということもあって散策している人は少なかった。山の春はまだ早く、あまり目ぼしいものには出会えなかった。

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発見!リュウキンカ 北杜市八ケ岳山麓 令和3年4月6日

2021年04月10日 | 山に咲く花
 北杜市のどこかにリュウキンカがあるらしいのだが、場所は全く分からなかった。ネットで調べてみると小淵沢のペンションの庭園にあることが分かったが、移植したものかも知れない。別の記事を見ている時に偶然に情報を得ることが出来たので下調べのつもりで出かけてみると、幸運にも咲き始めたリュウキンカに出会うことが出来た。


    沢の上流から下流に向かって探索して行くと、湿地帯に出た。


    黄色い花が咲いている。まさか・・・近付いてみると探していたリュウキンカだった。


    まだ咲き始めたばかりである。


    清流沿いに咲くリュウキンカ


    美しい姿を見ることが出来た。


    小型のスゲ


    茶色い鱗片だがヒカゲスゲとは違う。結実してからでないと正体は分からない。

 下見のつもりで出かけて見つかったのはきわめて偶然である。満開の頃に再訪してみたいと思っている。

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湯村山保護ネット修復 令和3年4月5日

2021年04月10日 | 番外編
 そろそろ湯村山のキンランが芽吹いている頃だと思う。現在2ヶ所設置しているキンラン保護ネットは大丈夫だろうか?見回りと修復に行ってみる。


    思っていたよりもしっかりと立っていた1ヶ所目の保護柵


    笹が茂ってきてキンランは生えていないように見えるが・・・


    まだ出始めたばかりのキンランの芽が出ていた。


    もう1本は2つに分かれていて、今年は2本出てくれた。


    1株だけシュンランも咲いてくれた。


    笹を刈り取り、傾いたポールを立て直して修復終了。


    もう1ヶ所は林の中で倒木や枝が落ちてきてどうしても損傷が酷くなってしまう。


    笹は出ていないが草やツル性植物が出ている。キンランは見当たらず、踏んでしまうとまずいので柵の中はいじらず、保護柵だけ修復した。

 2ヶ所目の保護柵は修復後の写真を撮り忘れた。キンランを囲ったのは良いとして、個体数が増えてくる様子は全く伺えない。しかし、昨年までは1本だった茎が2本出てくれたことは進歩なのかも知れない。花が咲くのは2~3週間先になるだろうが、その頃にまた見に来てみたいと思う。


    アオダモが彩る斜面


    アオダモの花


    この界隈では結構目にするが未だ正体が分からないスゲ。


    クサスゲに似ているが雄小穂が棍棒状に太くならない。雌雄小穂は先端に寄って付く。長い苞葉と長めの鱗片がある。これはノゲヌカスゲではないかと思う。


    ヒカゲスゲ


    果胞に白いものが付いていて穴が開いている。これは寄生する虫の巣らしい。


    新緑のベニシダ。桜の花びらを纏ってすがすがしい。


    湯村山山頂。天気がいまひとつで富士山は見えず、小雨が降った。

 さて、今年のキンランはきっちりと咲いてくれるかどうか?期待と不安が入り混じる。


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今年はあまり咲いていないゲンジスミレ 令和3年4月4日

2021年04月10日 | 里に咲く花
 午後から雨の予報だったが午後2時を過ぎても時々小雨が舞う程度で意外と持っている。ならばそろそろ見ごろを迎えている頃であろうゲンジスミレを見に行ってみよう。


    いつもなら簡単に見つかるゲンジスミレが今年はなかなか見つからない。


    葉は見かけるが花が付いていないものばかり。


    どうやら今年は外れ年のようである。


    見かけるのはほとんどが1輪咲き。


    例年ならば5輪以上咲いている株もあるが、今年は見かけない。冬期の降水量が少なかったためだろうか?


    イブキスミレはまだ咲き始めたばかり。


    色の濃いアカネスミレ


    マルバスミレ

 さらに場所を移動して別のスミレを見に行ってみる。


    今年も咲いてくれたこの希少な白いスミレ


    コボトケスミレ


    白と紫のコラボ


    アルビノの花は弱くて消滅してしまうことが多いのだが、この場所は比較的安定して咲いてくれている。

 コボトケスミレは今年も咲いてくれていて、昨年よりも少し花数が多いように見える。しかし、最初に発見された2年前に比べると個体数も生育範囲も少なくなっているように見えなくもない。今後も経過を追って観察して行きたいと思う。



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コシノコバイモ探索調査 令和3年4月4日

2021年04月09日 | 山に咲く花
 前日のカイコバイモに続いて今回はコシノコバイモの探索調査である。この花も山梨県特定種に指定されている。昨年は周回したが、今回は天候が思わしくなく、午後になると雨が降りそうなので周回せずに戻ってくることにした。


    カタクリが咲き始めていた。毎年葉を確認しているが久しぶりに花が咲いたこの場所のカタクリ。


    1株だけゲンジスミレ。まだ蕾だった。


    ウスバサイシン


    この花の中は見やすい。雌しべはカンアオイと同じく先端部が2裂している。


    ニッコウネコノメソウ


    花の開き方が微妙だが、ニッコウネコノメソウにしておく。


    ヤマエンゴサクだと思っていたが、キンキエンゴサクではないかと指摘を受けている。もう少し勉強して他の場所も見てから結論を出したい。


    ミヤマエンレイソウはいつもと変わらない。


    心配していたのがこのアズマイチゲ。イノシシの掘り返しに遭って壊滅的だったが復活してきて、2~3輪咲いてくれた。


    大き目の変わったスゲが・・・と思ったがケスゲだった。


    ヒカゲスゲ

 目的のコシノコバイモは花期を少し過ぎていてしおれかけていた。斜面が崩落して少なくなってしまったところもあるが増えている場所もあり、全体的には例年とあまり変わらない個体数だと思う。


    コシノコバイモ


    花期を少し過ぎて花に元気が無い。


    これは元気だった株。


    シダも見て回る。キヨタキシダだと思う。


    葉にツヤの無いイノデ、イワシロイノデ。


    驚いたのがこれ。葉軸が1本のテンナンショウ属。


    仏炎苞の中に褐色の帯が入っている。これはヒトツバテンナンショウ。こんなところで出会えるとは思ってもいなかった。

 ヒトツバテンナンショウは山梨県2018年版レッドリストの候補に上がったが最終的には指定を受けなかった種の植物で、あまりお目にかかることは無い。ここに生えているということは周辺の山にも生えているのかもしれず、気が付かないだけで意外と個体数はあるのかも知れない。今後は気を付けながら歩いてみたいと思う。


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