おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

相変わらずのどたばた劇

2005-12-25 19:48:20 | 世間世界
 採点に手心がくわえられ、八百長騒ぎになるのは、フィギュアスケートでは常識? ミスもまた当たり前?
 何年か前にも、ヨーロッパの審査委員を中心に、大騒ぎになったばかりのこの業界。今回は、採点ミス。細かな採点方法が決まっているにもかかわらず、印象的な要素が強い採点方法のために、ついルールがないがしろにされてしまった?
 選手のほうは、たまったものじゃない。女子も、オリンピック出場を巡ってまだまだ一波乱が起こりそう。なにしろコイズミさんまで加わっての騒動になった。協会のほうは、沈静化につとめるのに必死。これも、何だかウラがありそうな気配。上層部の思惑が見え隠れしている。
 体操界でも派閥があって、それが選考結果にも影響を与えていたことがあった。今でも、選手とそれを養成するクラブ主宰者同士の駆け引きやさやあてが多いとも聞く。スケート界も同様の体質がありそう。
 女子も男子も注目すべき選手が続出して、マスコミをはじめへたな芸能ニュースよりも派手に扱われている始末。15才で大騒ぎかと思っていたら、安藤さんもまだまだ若い選手。選手としての頂点が、年齢の若い頃に迎えるスポーツなのか?
 そういえば、体操でも中国などでは、10才ちょっとくらいの少女が選手のトップに立って活躍していた。まるで曲芸師のような運動技能。ウルトラCとかDとかをマスターし、次々と荒業を極めて(コーチも世間も要求し)、高得点につなげ優勝させる。そういう事が何年も続いた。どこもかしこも「英才教育」の名の下で少年・少女を過酷なほどに練習させた。
 さすがに身体発達、機能への悪影響も出てきて当然。そこで、体操界でも、一定の年齢規制が生まれたような気がする。
 スケートも選手層が薄いのかどうか、すぐに脚光を浴びる、少年や少女選手が多い。一部のマスコミでは、演技中のちょっとした仕草や衣装の乱れを、まるで盗撮するようになめ回し撮影する。それをはやしたてるマスコミ、観衆。商業主義に走っていくのは仕方がないにせよ。一国の首相までもそこに発言する。いったいどうなっているの? かつて日本スポーツ界の花形だった体操界も、最近は影が薄い。
 こうして特に女子選手は、低迷するTV界の視聴率アップの格好の餌食になる。そう、ゴルフ界もその通り。20才にも満たない女子選手を、実にちやほやする。たしかに本人たちの大変な努力と精進、親やコーチたちの生活を犠牲にした、並々ならぬ指導の結果として、栄光を勝ち得ていくことは、誠に素晴らしいことではある。同じように芸能界もそう。また、有名私立への進学競争もそう、サッカー選手も、・・・。
 あらゆる分野で、英才教育という名の若年競争が始まっているといえそうだ。昔から、囲碁や将棋の世界は「英才教育」。伝統芸能でも「家元制度」のなかで子どもは鍛錬されてきた。
 しかし、そうしたこれまでの少年英才教育の分野・枠がはずされ、あらゆる分野での淘汰競争が始まっているのだ。少年時代からすでに「勝ち組」「負け組」が形成されつつあるとも。今では楽天にあやかって、少年のころから一攫千金を叶えられるよう、実際に株をやらせる親まで出てきているそうだ。
 ここまでくると、けっして手放しで喜ぶべき事態ではなさそうだ。こう思うのは、豚児ばかりの子を持ち、投資すべき金も手だてもなかった、親のひがみだろうか?
コメント
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