この間、ちょっとした履歴書を提出するために、そこに貼る写真が必要になった。わざわざ撮りにいくのも、面倒。そこで、職場の同僚にデジカメで撮ってもらい、ついでにプリントアウトしてもらった。3×4㌢。そこそこの出来映えに感謝、感謝。
その方、ついでに茶目っ気かどうか、その写真を拡大して、まるで葬式の遺影くらいの大きさ。にやにや笑いながら、さてどうしますか?
これはちょうどいい、なんて冗談でもって受け答え、さて扱いに困った! 捨てるにも捨てられず、切り刻むにも、何だかこっちの体も傷つくようで、気になる。回りの連中もさてどうしたものか、おちおち下手な発言も出来ずに・・・。
写真が持つ独特の存在感、ふとそんな気になった。ついでに、やけに年取った顔のアップを見せつけられ、愕然としてもいたが。
この本の表紙の写真。天才アラーキーの、面目躍如とした写真の一枚を掲げて、その写真によって触発される、読み手の心のありようを探っている。
この著書。筆者の視点は、「生」を切り取りことによる永遠性と、その生を奪う「死」の影とを、読者に鋭く突きつけていく。たんなる歴史や芸術論にとどまらず、父親の死にまつわる体験的写真論ともいうべき内容が説得的。荒木の写真観への分析・批評から始まって、実に読み応え、見応えのある書である。
個人的な興味としては「不思議な国のアリス」のルイス・キャロルが撮った少女のヌード写真。今、年賀状で大流行の家族スナップ写真(寄り添いの作法)。
さらには、幼くして新だ子どもの記念写真。幼児の生々しい死の姿を通して、生き残った者へ問いかけ、視線・・・。本格的な写真論としてすばらしい書となっている。
件の写真。家に持ち帰り、さてどうしたものか思案している。
その方、ついでに茶目っ気かどうか、その写真を拡大して、まるで葬式の遺影くらいの大きさ。にやにや笑いながら、さてどうしますか?
これはちょうどいい、なんて冗談でもって受け答え、さて扱いに困った! 捨てるにも捨てられず、切り刻むにも、何だかこっちの体も傷つくようで、気になる。回りの連中もさてどうしたものか、おちおち下手な発言も出来ずに・・・。
写真が持つ独特の存在感、ふとそんな気になった。ついでに、やけに年取った顔のアップを見せつけられ、愕然としてもいたが。
この本の表紙の写真。天才アラーキーの、面目躍如とした写真の一枚を掲げて、その写真によって触発される、読み手の心のありようを探っている。
この著書。筆者の視点は、「生」を切り取りことによる永遠性と、その生を奪う「死」の影とを、読者に鋭く突きつけていく。たんなる歴史や芸術論にとどまらず、父親の死にまつわる体験的写真論ともいうべき内容が説得的。荒木の写真観への分析・批評から始まって、実に読み応え、見応えのある書である。
個人的な興味としては「不思議な国のアリス」のルイス・キャロルが撮った少女のヌード写真。今、年賀状で大流行の家族スナップ写真(寄り添いの作法)。
さらには、幼くして新だ子どもの記念写真。幼児の生々しい死の姿を通して、生き残った者へ問いかけ、視線・・・。本格的な写真論としてすばらしい書となっている。
件の写真。家に持ち帰り、さてどうしたものか思案している。
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