![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/94/6957ee7376d45dcef431314df39e538e.jpg)
またまたイタリア・ポルノ映画界の巨匠、TintoBrassの監督作品(1987年公開)。「カリギュラ」に続いて。
「カプリッチョ」。「奇想曲」「綺想曲」「狂想曲」とも訳される。イタリア語では、「気まぐれ」を意味する、らしい。音楽でも、カプリッチョは、形式に縛られない、気まぐれな曲想・性格を示す作品がある。
小さな島の港町カプリ。1947年。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b2/5768c9865db0837953fa894d959ddf40.jpg)
3年ぶりにバカンスでイタリアを訪れたフレッド(アンディ・J・フォレスト)とジェニファー(ニコラ・ウォーレン)のアメリカ人夫婦。倦怠期を迎えた二人にはそれぞれかつての愛人と再会するという思惑を秘めていた。フレッドは、さっそくユネスコの調査旅行にかつての恋人ローザ(フランチェスカ・ドゥレーラ)を同伴し、調査そっちのけで楽しむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9a/031e8e4c6d795c93b37c0126c8bea5f4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/cc/cb3bae5eec5e39c278b59df241a69b2e.jpg)
一方、ジェニファーは、野戦病院で強引に自分の処女を奪ったチーロ(ルイジ・ラェッツァ)の思い出を回想し、島の男との逢瀬を楽しみながら連絡をまっていたが、偶然、祭りの場で再会する。
だが、子どもの発熱をきっかけに、フレッドもジェニファーも過去の愛が幻想だったことに気付く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/f2/eb8b2abc953e3b248093a8a98bb3fcc1.jpg)
ストーリー(たわいない内容)よりも、イタリア中部・地中海のさんさんと降り注ぐ太陽の光と海のきらめきと静かに眠る古跡、ステレオタイプ化された(押しも押されぬ巨匠?が意識的にそうしているのだが)、人のよさそうで(ちょっといかがわしい)好色なイタリア人の笑顔、獲物をさがす目、・・・。随所に流れるジャズ(というか、「MONELLA」のときと同じくブラスの音色)のテンポが小気味よい。
野戦病院の描写など軽いのりすぎますが、けっして侮れない、と。男優がいかにもアメリカ人っぽいところがご愛敬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d3/0b719ada86236b78e372ae67c88aab7e.jpg)
カプリ島は、ティレニア海に浮かぶ島の1つ。ナポリの南約30kmに位置する。また、ベスビオ火山やポンペイなどともここから数十km程度しか離れていない。小さな島だが、風光明媚な土地として知られ、イタリア有名観光地の1つ。また、ローマ皇帝ティベリウスが統治期間の後半を過ごしたことでも知られる。
赤い○がカプリ島。北方にナポリ。
マリーナ・グランデには、ナポリやソレントなどからの観光船が発着する島で唯一の港がある。また、島の周囲にはファラリョーニと言う奇岩が存在する。島の周囲の大部分は断崖絶壁となっているので、海岸近くに存在する奇岩に陸から近づくのは難しいものの、島を周遊する観光船が運行されている。マリーナ・グランデと高台にある島の中心地カプリは、ケーブルカーで結んでいる。
なお、島の高台を中心として、島内随所には各界著名人などの別荘が点在している。また、島の特産品としてレモンが有名だが、このためリモンチェッロなどのレモン酒やレモンチョコレートなどの土産品が販売されている。
カプリ島の周囲はかなりの部分が断崖絶壁に囲まれており、波打ち際には半ば水中に埋もれている海蝕洞の「青の洞窟」(Grotta Azzurra)がある。
この洞窟には、洞窟のある入り江から手漕ぎの小船に乗って入って行くことができる。内側に入ると外からは予想もできない数十メートルの広大な空間が広がり、水中に伸びている穴を通して水面から洞窟全体が紺碧の光を帯びて、神秘的な雰囲気を持つため、人気ある観光スポットとなっている。
アンデルセンの出世作となった恋愛小説『即興詩人』では、この洞窟が重要な舞台となっている。森鴎外の翻訳では、「琅玕洞」(ろうかんどう、琅玕=翡翠のこと)と訳された。
(以上、「WIkipedia」を参照)
この映画は、1947年、第二次世界大戦直後に設定されているので、上のような華やかな観光地ではまだなかったと思います、が。
ここなども含めて、監督としては観光案内映画ではないので、まったくカット。しかし、音楽へのこだわりはかなりあって、バックに流れる軽いタッチのものにとどまらず、イタリアの街中で、普段、奏でられる音楽などを聞かせている。
のびのびとした自然という明るい雰囲気がある一方、稲妻など陰陽を織り交ぜたメリハリのある作り。衣装にもこだわりがありそう。また、この監督は、巧みに鏡(大きな、小さな、円形、くすんだ、入り組んだ・・・)を小道具として必ず登場させる。それによって奥行きが深くなる印象。
※「映像」は、すべて「YouTube」より。
「カプリッチョ」。「奇想曲」「綺想曲」「狂想曲」とも訳される。イタリア語では、「気まぐれ」を意味する、らしい。音楽でも、カプリッチョは、形式に縛られない、気まぐれな曲想・性格を示す作品がある。
小さな島の港町カプリ。1947年。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b2/5768c9865db0837953fa894d959ddf40.jpg)
3年ぶりにバカンスでイタリアを訪れたフレッド(アンディ・J・フォレスト)とジェニファー(ニコラ・ウォーレン)のアメリカ人夫婦。倦怠期を迎えた二人にはそれぞれかつての愛人と再会するという思惑を秘めていた。フレッドは、さっそくユネスコの調査旅行にかつての恋人ローザ(フランチェスカ・ドゥレーラ)を同伴し、調査そっちのけで楽しむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9a/031e8e4c6d795c93b37c0126c8bea5f4.jpg)
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一方、ジェニファーは、野戦病院で強引に自分の処女を奪ったチーロ(ルイジ・ラェッツァ)の思い出を回想し、島の男との逢瀬を楽しみながら連絡をまっていたが、偶然、祭りの場で再会する。
だが、子どもの発熱をきっかけに、フレッドもジェニファーも過去の愛が幻想だったことに気付く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/f2/eb8b2abc953e3b248093a8a98bb3fcc1.jpg)
ストーリー(たわいない内容)よりも、イタリア中部・地中海のさんさんと降り注ぐ太陽の光と海のきらめきと静かに眠る古跡、ステレオタイプ化された(押しも押されぬ巨匠?が意識的にそうしているのだが)、人のよさそうで(ちょっといかがわしい)好色なイタリア人の笑顔、獲物をさがす目、・・・。随所に流れるジャズ(というか、「MONELLA」のときと同じくブラスの音色)のテンポが小気味よい。
野戦病院の描写など軽いのりすぎますが、けっして侮れない、と。男優がいかにもアメリカ人っぽいところがご愛敬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d3/0b719ada86236b78e372ae67c88aab7e.jpg)
カプリ島は、ティレニア海に浮かぶ島の1つ。ナポリの南約30kmに位置する。また、ベスビオ火山やポンペイなどともここから数十km程度しか離れていない。小さな島だが、風光明媚な土地として知られ、イタリア有名観光地の1つ。また、ローマ皇帝ティベリウスが統治期間の後半を過ごしたことでも知られる。
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マリーナ・グランデには、ナポリやソレントなどからの観光船が発着する島で唯一の港がある。また、島の周囲にはファラリョーニと言う奇岩が存在する。島の周囲の大部分は断崖絶壁となっているので、海岸近くに存在する奇岩に陸から近づくのは難しいものの、島を周遊する観光船が運行されている。マリーナ・グランデと高台にある島の中心地カプリは、ケーブルカーで結んでいる。
なお、島の高台を中心として、島内随所には各界著名人などの別荘が点在している。また、島の特産品としてレモンが有名だが、このためリモンチェッロなどのレモン酒やレモンチョコレートなどの土産品が販売されている。
カプリ島の周囲はかなりの部分が断崖絶壁に囲まれており、波打ち際には半ば水中に埋もれている海蝕洞の「青の洞窟」(Grotta Azzurra)がある。
この洞窟には、洞窟のある入り江から手漕ぎの小船に乗って入って行くことができる。内側に入ると外からは予想もできない数十メートルの広大な空間が広がり、水中に伸びている穴を通して水面から洞窟全体が紺碧の光を帯びて、神秘的な雰囲気を持つため、人気ある観光スポットとなっている。
アンデルセンの出世作となった恋愛小説『即興詩人』では、この洞窟が重要な舞台となっている。森鴎外の翻訳では、「琅玕洞」(ろうかんどう、琅玕=翡翠のこと)と訳された。
(以上、「WIkipedia」を参照)
この映画は、1947年、第二次世界大戦直後に設定されているので、上のような華やかな観光地ではまだなかったと思います、が。
ここなども含めて、監督としては観光案内映画ではないので、まったくカット。しかし、音楽へのこだわりはかなりあって、バックに流れる軽いタッチのものにとどまらず、イタリアの街中で、普段、奏でられる音楽などを聞かせている。
のびのびとした自然という明るい雰囲気がある一方、稲妻など陰陽を織り交ぜたメリハリのある作り。衣装にもこだわりがありそう。また、この監督は、巧みに鏡(大きな、小さな、円形、くすんだ、入り組んだ・・・)を小道具として必ず登場させる。それによって奥行きが深くなる印象。
※「映像」は、すべて「YouTube」より。
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