Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

自由業の自由度(4)

2021年09月28日 06時30分47秒 | Weblog
日本の医療制度はイギリスやアメリカと違う?
 
 コロナ問題で、「(日本の病院のうち約7割を占める)民間病院の機能不全」が指摘されるようになったが、自由業の筆頭に挙げられる医師という職業は、海外でもやはり自由業に属しているのだろうか?
 ちょっと調べてみると、必ずしもそうではないことが分かる。
 上に挙げた文献によれば、イギリスの病院はすべて国営病院で、病院で働く専門医は全て公務員だそうである。
 また、ドイツは病院の約8割、フランスは約6割が国公立である。
 つまり、医師が、純粋な「自由業」(その条件には、財政的独立性が含まれる)であるという発想は、当然には成り立たないのである。
 思えば、安藤昌益も本居宣長も本業は医者だが、今で言うと漢方医に入るわけで、「病床が埋まっていないと採算がとれない」現代の病院の医者ではなかったのである。
 
 
 
コメント
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