「文京シビックホール リニューアルの特別企画として、高校生の皆さんの演奏と鼓童との共演を、提供楽曲を通してお届けします。青春をかけて真摯に和太鼓に取り組む高校生たちと、鼓童メンバーたちが太鼓でつながります。 」
興味深かったのは、「部員による自主運営」を標榜する和太鼓部があったことである。
いわば「部活自治」である。
顧問の教師やコーチなどによって主導される日本の部活における「犠牲強要」文化は、一部の識者(労働事件を扱う弁護士など)や海外の人たちから批判されている。
この異常な体質が、「受験勉強」などと一緒に、「過労死」の素地を作っているのではないかというのである。
海外で気持ち悪いと言われている『日本の習慣』が意外すぎる(8:53~)
部活のノリが気持ち悪い「運動部とかの「ハッ!!」という、Army(軍隊)だよっていう・・・コーチへの返事みたいな・・・上下関係とかも、あるよね・・・。軍隊のパレードっぽいんだよね・・・。(アメリカでは)軍隊だからやるのよこれは。日本の部活はそれをやってんだろうね・・・。」
笑ってはいけない。
私が大学生の頃、超有名なカイシャですら、新人(1年生)を「ドレイ」(部署によっては「ドレイの犬」)などと呼んでシゴキを行い、”部活”のような様相を呈していたのである。
これは、言うまでもなく加入儀礼(initiation:イニシエーション)の一種であり、宗教団体や軍隊などでは盛んに行われる。
これに過剰適応すると、「宗教団体に加入して異常なエシャンジュに身を委ねるカルト信者」(木庭先生の表現)、あるいは「カイシャのために命を削って働くモーレツ社員」などが出て来るのである。
海外に行くとこうした異常さはよく分かるのだが、メジャーで活躍するダルビッシュがいいことを言ってくれている。
「「(日本は)気負いすぎというか、戦争に行くわけではない」 日本代表の力を信じているからこその“脱力のすすめ”だった。「自分たちは好きな野球をやってきて、大会に勝つためのベストメンバーだと思うので。オールスター中のオールスター。『負けたら日本に帰れない』というマインドで行ってほしくない。気負う必要はない」。平常心で臨めば勝てるチームであると力説した。 」
私などは、ダルビッシュに監督兼選手をやってもらいたいと思うのである。