Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

氷河期世代とコロナ世代(2)

2021年04月20日 06時30分12秒 | Weblog
新卒採用「減らす」22% 主要110社調査、抑制続く
 「共同通信社は18日、主要110社を対象とした2022年度(22年4月~23年3月)入社の新卒採用に関するアンケートをまとめた。採用数を21年度実績より減らすと回答した企業は22%に当たる24社に上った。

 「コロナ世代」の問題が生じるという予想(氷河期世代とコロナ世代)が現実のものとなりそうである。
 歴史というのは怖いもので、飢饉などで食い扶持が確保できない場合に、「子返し」を行ってきた過去(サイレント内定取り消し)が蘇ったかのような錯覚を覚える。
 これで少子化にならないわけがないのである。
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世界が完成する日(その6)

2021年04月19日 06時30分48秒 | Weblog
Essays: Second Series [1844] Nature
There are days which occur in this climate, at almost any season of the year, wherein the world reaches its perfection, when the air, the heavenly bodies, and the earth, make a harmony, as if nature would indulge her offspring; when, in these bleak upper sides of the planet, nothing is to desire that we have heard of the happiest latitudes, and we bask in the shining hours of Florida and Cuba; when everything that has life gives sign of satisfaction, and the cattle that lie on the ground seem to have great and tranquil thoughts. These halcyons may be looked for with a little more assurance in that pure October weather, which we distinguish by the name of the Indian Summer.
(こういう気候の地方では、1年のうちのほとんどどの季節にも、世界が申し分のない状態になる日が何日かあるものだ。こういう日には、大気、天体、地球がひとつの調和を作り出して、まるで自然がおのれの子どもたちを甘やかそうとでもしているかのようだ。この惑星のこういう寒冷な北側にいても、これまでこのうえもなく恵まれた地方について耳にしてきたことでさえ、何一つほしいと思うようなものはなく、われわれは、フロリダかキューバさながら、日の光ふりそそぐ時間をぬくぬくと楽しむ。いのちをそなえたものは、どれもこれも満ち足りた思いを表わし、地面に横たわる牛たちにも、偉大で静謐な思いがそなわっているように見える。小春日和と名付けて区別するあの澄みきった10月の天気なら、こういう穏やかな日々も、もう少し確実に期待できそうだ。(酒本雅之訳))

 長いこと、「世界が完成する日」は、毎年5月にやってくると個人的に思い込んでいた。
 これについて、ニーチェは、エマーソンの翻訳を読んだ上で、「丘の上に広々と居心地よく安らうあの美しい夏の日々に似ています。そのとき自然は、彼の言うように、完成するのです。」と書いており(「ニーチェ全集 9 ─ツァラトゥストラ(上)」p512)、「夏」を想定している(世界が完成する日(その5))。
 だが、原文は見てのとおり「10月」とあるので、ニーチェが読んだものには誤訳があったのかと疑ってしまいそうだが、ここは慎重に考える必要があるのだろう。
 矛盾を解消する方向で解釈しようとすれば、エマーソンが住んでいたマサチューセッツ州コンコードの「10月」の気候と、ニーチェが住んでいたライプツィヒの「夏」の気候がほぼ似通っていた、という可能性もあり得るのだ
 同様の考慮は、シェイクスピアの「夏の夜の夢」などについても必要で、イングランドの「midsummer(夏至)」(6月)を日本の「真夏」(お盆?)と同視するのは不適切というものである。
 
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誰のために隠す?

2021年04月18日 06時22分18秒 | Weblog
検察は「全証拠」は出せない…証拠は誰のもの? 服役後に無罪が確定した女性が起こした裁判
 「しかし、検察を所管する国(法務省)は、「自分たちに都合のいい証拠だけを出すつもりはない」としつつも、全ての証拠を提出することは拒否しています。
 一体、証拠とは誰のものなのか…?
 刑事訴訟法に詳しい甲南大学の笹倉教授は「証拠は、国民の税金を使って集めたもの。検察官が出すかどうかの対応を決めるのはおかしい。刑事裁判が終わった証拠は国民・市民のものと考えるべき」と指摘します。

 
 「国民の税金を使って集めた証拠」という切り口が興味深い。
 委任(国民=委任者、政府=受任者)のロジックによって受任者の報告義務・受取物等引渡義務(民法645条、646条)を根拠づけようというのだろう。
 国はいった誰のために証拠を隠そうとしているのだろうか?
 森友改ざん「赤木ファイル」 大阪地裁が国に任意提出を提案と同じ流れになるだろうか?
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根本的な誤解

2021年04月17日 06時31分54秒 | Weblog
町村先生のツイッター
 「法そのものが、憲法・法律、それに判例や実務(司法のみならず行政も含む)の一般的規範に従うことと個別救済や変化への対応という例外の創造とのせめぎあいという構図ですから、同調圧力に屈するに類する行動は無下に否定できません。

 「同調圧力」を巡るやり取りだが、法の存在理由についての根本的な誤解があるのではなかと疑われる。
 どうやら先生は、法は「命令(禁止)の体系」であると考えており、そこから「同調圧力」の指摘につなげているようだが、この見解には賛成できない。
 この見解だと、「集団(徒党)が個人を抑圧する」という、法が最も敵対しなければならない場面において、法を無力化することになりかねないからである。
 ちなみに、私の場合、普段の実務において、「同調圧力」が法の作用の一つであると意識することはほぼ皆無である。
 「法」=「同調圧力」という発言が学者や実務家から出てしまうような風潮があるのだとすれば、やはり、「誰のために法は生まれた」を法曹関係者は読むべきなのだろう。
 
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共演NG(2)

2021年04月16日 06時30分25秒 | Weblog
中居正広がまさかの「明石家さんまNG」で、IMALUとも起きていた“共演トラブル”
 「1月20日に行われたIMALU初登場回の収録。その直前に“トラブル”が起きた。
 「収録日前日の夜9時ごろ、バイク便で中居さんの事務所に番組の台本を届けたところ、中居さん側から電話が入ったんです。“さんまさんはダメだって知らないんですか!?”って。“さんまという言葉も絶対NG”だと。
 たしかに台本に“明石家さんま”と書かれている中居さんのくだりはあったんですが、IMALUさんを呼んで、さんまさんに触れないのも……」
 “さんまアレルギー”のような中居の反応に現場は大慌て。


 芸能界に共演NGはたくさんあるらしいが、このケースは比較的分かりやすく、「まさかの」ではなく「やっぱり」が適切なような気がする。
 二人が共演することに対し、何らかの圧力がかかりそうなのは目に見えている。
 共演を設定しようとした人たちは、あの「見せしめ」を忘れてしまったのだろうか?
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決められない政治

2021年04月15日 06時36分50秒 | Weblog
アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡 岡山裕 著
 「・・・現在の政策的な膠着状態は、政策決定に特別多数の賛成を要する政治制度にも起因する。なかでも連邦議会上院のフィリバスターは、院内の多数派にとって悩みの種であり続けてきた。
 フィリバスタ―については、党派を超えて納得が得られるまで審議する、上院の議院としての本質に関わる制度だとする意見が強かった。ところが近年、フィリバスターをさらに弱めるか禁止するという提案が注目されている。
」(p243~244)

 単純多数決では可決出来ないところが、アメリカの「決められない政治」の原因であり、その大本は”フィリバスター(議事妨害)”にあるというのが、民主党の主張らしい。
 私見では、フィリバスターは使い方次第で毒にでも薬にでもなる代物で、現時点で禁止を決めるのは行き過ぎだと考える。
 近年のフィリバスターは、主に人事案件を巡って行われてきたようだが、これが仮にイラク戦争の開始についてなされていたとしたら、極めて効果的だったのではないだろうか?
 話は変わるが、防衛大学校長に転出した久保文明先生の後任は、この本の著者ではないかというのが、私の予想である。
 
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前兆?

2021年04月14日 06時30分47秒 | Weblog
鹿児島・トカラ列島、3日で地震200回超 島民は警戒
 「鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教(海域地震学)は、今回の地震について「M4以上は(地下で断層面が水平方向に動く)『横ずれ断層型』が多く見られる」と指摘。南海トラフや近くの諏訪之瀬島の火山活動との関連については、距離や規模などから「考えにくい」との見方を示した。ただ、現在も活動が続いていることに加え、震源が海底下のため群発化の要因を結論づけることは現時点では難しいという。

 大地震の前に小さな地震が頻発する現象はよく知られており、阪神大震災の直前にも小さな地震が毎日多数回発生していたらしい。
 トカラ列島での地震というと、南海トラフ地震の前兆かと思ってしまいそうだが、専門家によるとその可能性は低いそうである。
 とはいえ、ネット情報によれば、トカラ列島での地震は「トカラの法則」として大地震が発生する前兆とされており、比較的遠方で起こったケースもあるそうである。
 いずれにせよ、用心するに越したことはないだろう。
 
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離作料

2021年04月13日 06時32分58秒 | Weblog
京都市側が敗訴 農地の賃貸借契約めぐり 京都地裁判決 
 「判決によると、女性は南区の農地を年3万円で同区の男性に貸していたが、土地が市街化区域にあるため1992年以降、宅地並みに課税され、固定資産税などが賃料を約50万円上回っていた。
 「判決理由で増森裁判長は「賃料や年金以外にほぼ収入がない女性にとって年50万円の出費は大きな負担」と指摘。「男性の農業収入は年40~60万円程度で生計を維持しているとはいえず、女性から適正な離作料が支払われれば不利益を補うことができる」として契約解除の許可を認めた。

 農地の賃貸借における「離作料」は、通常の賃貸借でいうところの「立退料」に相当するようである。
 固定資産税などが賃料を大きく上回っていたとあるが、このような場合、某簡裁の民事調停委員であれば「これは使用貸借だよ」と認定してしまうかもしれない(実際、そのように明言する調停委員を見たことがある。)。
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実業紀原始人

2021年04月12日 06時27分56秒 | Weblog
吉野弘詩集 「実業」(p96)より
 「・・・私は思った。
  首を賭けたいと言った紅顔の営業マン
  敵を倒そうとしていた若社長の白皙の額
  実業紀原始人
  徒労を知らぬ実業の
  逡巡なきエネルギーの化身を。
  そして
  かれらとはおよそ異質だった私を。
・・・」

 例によってぎょっとしてしまうような詩で、「感傷旅行」に収められたもの。
 かつて営業マンだったことがある私にとって、とても他人事とは思えない。
 私も時折「かれら」のような上司や同僚に遭遇したが、やはり「かれらとはおよそ異質だった」のである。
 ここに出てくる営業マンや社長は、「地獄の黙示録」の中でベトコン攻撃に熱狂するビル・キルゴア中佐を彷彿とさせる。
 この詩から推察するに、近年猛威をふるっているノックアウト型資本主義の起源は、どうやらチンパンジー(あるいは”実業紀原始人”)レベルの攻撃的本能にあったようである。
 「感傷旅行」は1971の発行なのだが、当時既に自己犠牲強要圧力ないし観念上の軍事化が社会に胚胎していたようだ。
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富と名声(2)

2021年04月11日 06時25分55秒 | Weblog
森・菅・小池の五輪開会式“口利きリスト” 白鵬、海老蔵、後援者…【先出し全文】

 「富と名声」は、それ自体は悪いものではないのだが、これを求めてやってくる人々が問題である。
 このことを痛感するのが、オリンピックの開会式を巡る「口利き」である。
 これほど「富と名声」に群がる人々の汚らしさをあらわすものは余りない。
 私などは、開会式はスキップして、池江璃花子選手の泳ぎだけを見てみたいと思うのである。
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