パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

~屋さんが、なくなっていく

2008年02月01日 22時07分33秒 | Weblog
子供の頃、家の周りには
紙屋さん、酒屋さん、お米屋さん、鍛冶屋さん
瓦屋さん、下駄屋さん、靴屋さん、建具屋さん
そんな店が5分も歩けばあった

しかし今残っているのは紙屋さんだけ
(ここは問屋さんでもあるので残っている?)

去年は酒屋さんと地元のスーパーが廃業した
特に酒屋さんは頑張った人たちで
名門酒会にも入って珍しい酒を紹介したり
品揃えしたり、自らがビールのソムリエの資格を獲ったり
独自ブランドの酒を発売したり気を吐いていた
具体的にどんな理由で廃業したのかは知らない
しかし少なからず時代の変化に嫌気がさしてきてしまったのではないか

数年前は電気屋さんが店をたたんでしまった

その結果、買い物は近くで済ます事ができなくなりつつある
大型スーパーで一度に買い物をするか
町の電気屋に出かけたり、ディスカウントストアで酒を買ったり
車で出かけなければならなくなった

これは消費者だけ問題ではなく
小売店の人々の生活としても大きな変化を
否応なく経験させられているだろう

今は間違いなく、大が小を飲み込む時代だ
少子高齢化で市場自体が小さくなっている時に
手っ取り早く昨年対比をクリアするには
他の店舗のシェアを奪う事にある
資本的に体力のある所は新店舗、
そして価格的にも強力な攻勢で
中小零細企業を廃業に導いていく

現在多くの中小零細の小売業の感じている実感、不安は
今の状況は必ずしも景気の問題ではなく
時代の急激すぎる変化のよるのもで
もはや自分たちの努力の限界を超えた所で動いていて
自分たちは何を手を打ったらいいか
また、何かするとしてもその原資はどこから確保するのか
ほとんど絶望に近い滅入った気分に
毎日陥らされているだろう

これらは資本主義だから仕方のない事?
存在価値のないものは市場から消えていくべき?
そうこうするうちに、また新しい商売のきざしがあるはず?

しかし、単純にそうは思えない所に
今の闇の深さがあるように思える
ここから派生する希望になさは
子供の将来に対する感覚につながって
子供を産もうとする女性の不安に拍車をかける

多くの人が鬱になっている
(身の周りにも数人見かける)
これから先世の中はどうなっていくのだろう?
なぜだか向かっている方向が好ましい方向ではない
と思えて仕方ないのではないか
(悲観的な日本人だからそう感じる?)

この問題は難しい
おそらく個人の力では解決できないだろう
となると個人にできるのは根本的な解決法ではないが
自分の気持ちの持ち方をかえて
一日一日を乗り切る事だけ?

たしかに庶民はどっこい逞しく生きていく!
というのも真実だろうが
もう少し単純に、誰もがいい時代!
と感じられるような方法はないものだろうか
コメント
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