パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

原子心母

2008年02月09日 22時24分22秒 | Weblog
最近、たまたま2回ほどピンク・フロイドの
「原子心母」のことを話す機会があって
今日、暇に任せてレコードの「原子心母」を聴いた

時代がかっていたり、大げさなところはあるけれど
真剣に対面してその世界に慣れてくると
やはりたいした音楽だ

我々はこの音楽を古典としてではなく
進行形のものとして聴くことができ
その豊かな世界を若い時に
充分味わうことが出来たのは
つくづく幸せなことだと聴きながら思った

今の若い人は過去のものはマニアしか聞かないだろうが
こうした音楽を聴いたらどんな感想を持つのだろうか?

それにしてもこの壮大なロック組曲は
オートバイ、潮騒、電話、牛追いの音などの雑音も
ひどく音楽的で、そこには西洋の音楽の歴史を
受け継いだ人たちの臭いがして
この手の音楽はきっとヨーロッパ人にしか出来ないだろう
と確信的に思うのだった

それにしても古い音楽?と思われる中にも
いいものはたくさんあるものだ
日本にも外国にも!
それは必ずしも懐かしさが募って
自分の評価が甘くなったせいではなく
音楽が今のように消耗品ではなく
音楽が音楽自体でなりたっていたからだろうし
それが許される時代でもあったからだろう

こんな風に考えると
今は豊かな時代なのだろうか?
(評価を下すには今の音楽を聴いてなさ過ぎるが!)
コメント
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