パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「ノルウェーの森」は傑作か?

2010年11月19日 22時03分23秒 | Weblog

ビートルズの「ラバーソウル」に収録された「ノルウェーの森」

後に村上春樹によって同名の小説タイトルとなったが

この二つの作品、果たして傑作か?

 

そんなのは好みの問題!

と言ってしまえばそれまでだが

残念ながらこの二つの作品について自分は

ちょっと疑問

 

ラバーソウルにはこの曲以上の印象のある曲があるし

シタールの効果を除けば、これは!と思うところはない

 

小説の方も正直、なんにも覚えていない

(ただ痛々しい印象は持ったが、柴田翔の「されど我らが日々」の

心情的コピーみたいな気がした)

 

ただ両者とも商品としてのネーミングは、響きはいいかもしれない

(赤と緑の本の装丁は、後の辻仁成の「情熱と冷静の間」のヒントになったか)

 

一旦世間的な評価が決まってしまうと

なかなか反対意見は言いにくくなる

言ってしまうと自分の感性がおかしいのではないかと

不安に思えたりして(特に日本人は)

 

文頭にもあるけれど、好みの問題!

と言い切って、それ以上考えない事にするのは

実はそんなによい事ではないかもしれない

 

人は自分の意見を押し通したくなる

好みは生きて来た過程で作られ、

蓄積された内部の図書館は自分の生き様を反映するから

音楽の好み、小説の好みのような些細な問題でも

一旦否定されたりすると、まるで人格が否定された様に感じてしまい

些細な問題では無くなってしまう

 

そこで、現時点での自分の判断と言うか評価は

「ノルウェーの森」は両者とも傑作ではない

(どうでも良い事だけれど)

 

 

 

 

 

 

 

 

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