ビートルズの「ラバーソウル」に収録された「ノルウェーの森」
後に村上春樹によって同名の小説タイトルとなったが
この二つの作品、果たして傑作か?
そんなのは好みの問題!
と言ってしまえばそれまでだが
残念ながらこの二つの作品について自分は
ちょっと疑問
ラバーソウルにはこの曲以上の印象のある曲があるし
シタールの効果を除けば、これは!と思うところはない
小説の方も正直、なんにも覚えていない
(ただ痛々しい印象は持ったが、柴田翔の「されど我らが日々」の
心情的コピーみたいな気がした)
ただ両者とも商品としてのネーミングは、響きはいいかもしれない
(赤と緑の本の装丁は、後の辻仁成の「情熱と冷静の間」のヒントになったか)
一旦世間的な評価が決まってしまうと
なかなか反対意見は言いにくくなる
言ってしまうと自分の感性がおかしいのではないかと
不安に思えたりして(特に日本人は)
文頭にもあるけれど、好みの問題!
と言い切って、それ以上考えない事にするのは
実はそんなによい事ではないかもしれない
人は自分の意見を押し通したくなる
好みは生きて来た過程で作られ、
蓄積された内部の図書館は自分の生き様を反映するから
音楽の好み、小説の好みのような些細な問題でも
一旦否定されたりすると、まるで人格が否定された様に感じてしまい
些細な問題では無くなってしまう
そこで、現時点での自分の判断と言うか評価は
「ノルウェーの森」は両者とも傑作ではない
(どうでも良い事だけれど)