パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ブルックナーの5番が聴きたくなって、、、

2012年11月10日 19時21分58秒 | 音楽

休日の午後、最近の室内楽曲の鑑賞ではなく
久しぶりにバッハのロ短調ミサを聴いていたら、急に
「今ならブルックナーの5番の最終楽章を楽しめるかもしれない」
と思い立った

そこで取り出したのはレコードの

バレンボイムがシカゴ交響楽団を指揮したもの

バレンボイムは当たり外れがあるけれど、ツボにハマると結構好きなタイプ
昔聴いた実演でアンコールの精霊の踊りは、ホント素晴らしかった
またレコードではベルリオーズのロメオとジュリエットもロマンティックでいける
ヴォルフのフィッシャー・ディースカウと組んだシリーズも愛聴している

ところでブルックナーの5番
聴きやすい第2楽章はしばしば聴こうという気になるけれど
第4楽章となるとチョット尻込みしてしまう
何か金管が鳴りっぱなしで、どっちに行くのかわからないみたいな、、
8番の終楽章が慣れないと何が何だか分からないのと同じような印象を
この楽章にも持っていたが、突然「今日は楽しめるかもしれない!」との啓示
流れには乗ってみようとしたわけだ

で、どうだったか
前聴いた時よりは抵抗感はなかった
それよりは、これを実演で聴いたら凄いだろうな
と想像してしまった
なんというか、演奏効果が半端じゃないに違いない
8番の終楽章にも匹敵するに違いない

しかし、実演ではなかなかとりあげられない
4・7・8・9番は時々あっても
渋すぎる5番は聴衆が集まらないのかも

この5番の終楽章はベートーヴェンの9番みたいに
第1楽章・第2楽章のテーマの回想がある
それが全体としての意味付けにどう繋がっているのか
分からないけど、素朴な真面目な真似みたいで
悪い気はしない

フーガの部分も実演では
楽器の位置の関係もあって
立体的で複雑で面白いだろうな
と思うことしきり!

話は変わるけどベートーヴェンの13番の弦楽四重奏曲「大フーガ」も
この5番の音楽に通じる渋さがある(様に思える)
これも人が集まるタイプの曲じゃないから
演奏会があったら機会を逃さないようにしなければ

コメント
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