パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

近所の子たちの感謝の作文

2025年03月15日 09時22分24秒 | 子どもたちのこと

年度末のこの時期、「あいさつ推進運動」年寄りメンバーに向けて
小学生からのお礼の作文集が回ってくる
一番の関心は近所の子たちの書いたもので、それ以外の子のものは
つい、さっと流し読みをしてしまう

ところで、毎年同じような感想を持つことがある
それは6年間という時間の凄さだ
一年生の書く作文はA4の用紙にひらがなの大きな字で
気持ちだけは溢れているだけだが
5年6年になると字の上手さが際立ってくるし
文章も経験した事実を混じえて客観的な表現ができるようになっている

6年間でみんながこれだけ進歩・成長するのか!
と珍しいものを見るかのように驚きを覚える

今年は近所の子の4人の作文を見つけた
2年のKちゃん、4年のAちゃん、六年のRちゃんとKくん
それぞれの顔を思い浮かべながら読むと
この4人の作文は他の子の作文と少し違う印象を覚える

それは内容が具体的であるということ
他の子のはパターン化された、先生から感謝の念を書かされた
という感じがするものが多いのだが、この4人のものは
自発的な自分が感じたものが書かれているように感じる

もっとも、そうなるのは少し理由があって
自分は校門まで一緒に歩いていき、その間におしゃべりをするのだが
他のメンバーは自宅の近くとか校門で、挨拶の声がけをするお役目だからだ

ウォーキングもを兼ねて一緒に歩くのは自分の心の健康にもなるし
通じない会話自体も面白くて、自分にはお役目というよりは楽しみになっている

でも、怖いな!と思うことも今回の作文の中にあった
それは子どもたちは意外に色んなところを見ているということで
一人は右側通行するために道を横断する時に、車に一旦止まってもらって
みんなが横断するようにして、ドライバーに軽く会釈しているのだが
それをちゃんと記憶していて、安全に通学できることを感謝していたこと

もう一つは、一緒に登校する月木曜日は可燃物の収集日なので
道の途中にはカラスに突かれ袋からはみ出た食べ物のゴミが散乱していることがある
しょんないなあ、、と思い、はみ出たものを少しだけきれいになるように
したこともあったのだが、そのことを子どもが覚えていて
それを良いこととして書いたあったのだった

子どもたちは大人の行動をちゃんと見ている
それも想像以上に良し悪しの判断を持って
こんなことを思い知らされてしまった

子どもは人の背中を見て育つといわれる
とりあえず、自分は変な背中でなかった!と思えることにホッとしたが
それにしても子どもの観察は実は恐ろしいのかもしれない


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