パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

京都初詣

2013年01月03日 13時45分21秒 | 旅・旅行

正月2日は、案外新幹線が空いている
ここ数年、この日を選んで京都に初詣に出かけている
北野天満宮、伏見稲荷、下鴨神社、初詣とは違うが仁和寺など

今年は行き当たりばったりではなく、テーマをもって珍しく
行き先を予定を立てた
(いつもは一つだけ決めて後は惰性に任せている)

そのテーマとは秦氏
この帰化した偉大な人たちの足跡をたどること
最初に出かけたのが伏見稲荷ではなく、岩清水八幡宮

しばしば天皇が行幸するという神社で、メジャーではない(?)けれど
歴史的に意味ありそうで足を伸ばした
ところがこの神社、山の上にある
歩くと大変そう!
八幡市の駅を降りるとケーブルカーがあったので
根性なしは200円払って山の上に

帰る時は歩いたが、お年寄りからちっちゃな子どもまで、結構な坂道を息を切らしながら登っていた

メインとなる本宮の後ろにも謂れのある社がいくつか並んでいる
その一つ一つを眺めると、なるほど由緒正しき神社と実感する
しかし、傷んでいる
補修費用の募金をしていたが、確かに補修は必要

初詣客が多すぎてバタバタしているせいか神社のオーラはあまり感じられず
残念ながら印象としては見ただけに終わってしまった

次は本当は木嶋神社
その前に京阪電車に乗って四条へ
この京阪電車のなかで感心したのがつり革
背の高い人に邪魔にならないように折れ曲がっていた
なるほど、良い工夫だ

四条に着くとポスターと八坂神社はこちらと言う案内看板に誘われて八坂神社に
その前に鰊そばで腹ごしらえ

さすが有名所、京都の中心地にあって八坂神社の周りは人出がいっぱい

人の合間をくぐって本殿へ
その途中、白鬚神社と大田神社と書かれた鳥居があった
ここも秦氏との関連があるのか?

このあと今回の目的地の一つ木嶋神社に
太秦にあるこの木嶋神社は秦氏の関連する神社

何よりも興味深いのは3柱鳥居

何故三角形になっているのか?
なにか神秘的な感じ
そういえば人も少なかったせいか、ここのほうが岩清水八幡宮よりも
なにか神聖なオーラがあるような、、、

境内を歩いているとこんなのが目に入る

狐  まるでお稲荷さんみたい
そういえば伏見稲荷は秦氏の関連する神社で、狐は秦氏に関わる何かの象徴なのだろうか
不思議!
この感覚を持ったまま次は広隆寺へ


聖徳太子が秦河勝に仏像を与え、その仏像をご本尊としてできたのが広隆寺
このご本尊が国宝第一号の弥勒菩薩像
ここには今まで2回来たことがあって
弥勒菩薩を最初見た時の印象は鮮烈で、
あの像の周りだけ清らかな空気が流れているような
なにか特別のオーラを感じたと同時に
これまた不思議なのだが、どこか川辺の風景が頭に浮かんだ
そしてまるで確信に近い感じで、この弥勒菩薩はこの川を経由して
伝えられたに違いない!と思ったりした

広隆寺はこの弥勒菩薩が有名なため
建築物には関心が行かず、今まで記憶の片隅にも残っていなかったが
今回はこの建物群(伽藍)が非常に気になった
この寺は古いせいか禅寺の集中した美というより
どこか大陸的な大らかさがあるみたいで
唐招提寺に通じるような気がした(つまり外国の影響を受けているということ)

700円を払って新霊宝殿に
ここでの一番の見ものはやはり弥勒菩薩像
2回目の時は感動が薄れてしまっていたこの像も
今回はやっぱり半端じゃない美しさが迫ってくる
ところで、以前は像の前に何もなくて
もっと近くで見られたような気がするが、、、

しかし、今回一番気に入ったのは木造千手観音坐像と秦河勝の像
前者は奈良にある仏頭を思い出させる大らかな表情
そして後者は秦一族の運命・責任を背負った男の気迫あるれる表情

京都は深い、
来る度に何がしらの興味を新たに提供する

京都の建物が美しいのはなぜか?
京都の紅葉が美しいのは何故か?
京都の色使いがこじゃれているのは何故か?
秦氏は何故歴史の表舞台に現れてこないのか?
一重まぶたの人が多いのは何故か?

「秦氏の研究」大和岩雄著
もう少し読み込んでいけばもっと楽しめそうかな!



 

 

コメント
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