昨日取り上げた伊勢物語や、百人一首・西行の作品の中にも
泣くとか、涙で袖や寝床がびっしょりなんてことがよく出てくる
ホント、男も女もよく泣いている
そこでフト思い出したのが
北朝鮮では金日成亡くなった時、涙を流さないので
降格した人がいたという噂
そういえば韓国でも葬儀の時は大声で泣くという事は
良いことと聞いた記憶がある
つまりお隣の国では泣くということは
全然恥ずかしいことでは無いようだ
日本でもかつてはよく泣いていて、
それでも特に女々しいとか
変でもなかった様に思われていたということは
実は渡来の人たちの影響が見られたということかもしれない
想像以上に百済・新羅・高句麗・任那などの影響は
大きかったのかもしれない
ところで、特に男は涙を見せるもんじゃないとか
我慢すべきと(最近はそれほどではないかもしれないが)
なってしまったのはいつ頃からなんだろう
武士の時代?
この武士という人々も、ずっと昔は現実的で一人の主人に仕える
というよりは、自分を高く評価してくれる人を求めて活動していた
やはり江戸時代ぐらいからか
変に勘違いされやすい武士道あたりから
妙にやせ我慢の見栄っ張りの精神が幅を利かすようになってきたのか?
それにしても、現代人が和歌に出てくる涙や泣く行為を
違和感なく思うようになるには
少しの慣れが必要かな