パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ドイツにて

2013年06月13日 07時53分11秒 | 旅・旅行
今はミュンヘン
昨日はフランクフルトからハイデルベルク
今回の大きな目的のひとつフルトヴェングラーのお墓参りにいって来た
昔と同じようにインフォメーションで場所を聞いて
結局、なかなかわからずにそこにいたお婆さんに聞いて何とかたどり着いた


見つけにくいのは、あまりにもひっそりとしてるから
インフォメーションでも若い人はフルトヴェングラーが誰なのか知らないようだった

道を聞いた老婆が偉大な指揮者だと言ったのが救われる

それにしても、この忘れられたような様子はどうだろう
花が綺麗だったから、誰か管理してるのだろうけど
行った事がないからカラヤンのとは比較できないけど、現在のフルトヴェングラーの評価は年末の第9の時しかされないみたい
全てが商業的な側面からしか今のこの世は回っていかないみたい

あまりにもひっそりとしてるから、そこで20分程ベンチに座って目をつむって時間を過ごした

残念ながら昔のように彼の指揮する演奏は聴こえなかった
でも、鳥の声が、マーラーのさすらう若人の歌のような鳥の声が、ここかしこから聞こえてくる

それはまるでメシアンの音楽のよう
何種類もの鳥が鳴いている
まるで忘れられたフルトヴェングラーを見守るように
そこに居た20分間は、今の自分にとって充実の時間だった

近くに水道とジョウロがあったから、こちらではしないかもしれないけど、墓石に水をかけて手を合わせた

そして、もう来れないと伝えようとした時に、急に泣きそうになってしまった

次に会う時は彼方の世界で

そんな思いで静かな場所を後にした

コメント
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