パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

写真力(松坂屋 篠山紀信写真展)

2014年12月14日 18時40分33秒 | 徒然なるままに

名古屋の金山駅にジョン・レノンとオノ・ヨーコの
大きなキスシーンのポスターが掲げてあった
松坂屋で篠山紀信の「写真力」と名付けられた写真展の紹介だ

松坂屋で買い物する計画だったので
ついでに寄ってみた
入場料は1000円 これが高いのか安いのかは
満足感と印象の深さによる

最初はポスターにあるジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真
続いて芸能人・スポーツ選手の馬鹿でかいアップの写真 

この写真展で一番印象に残ったのは歌舞伎役者の部屋
やっぱり顔を中心に撮られていたがその表情の豊なこと
大きく見開いた目はもちろんのこと、どこか寂しげな女性の佇まい
なにか企んでいそうな視線
歌舞伎役者はこんなにも表現力があるのもかと感心すること仕切り
ついでに、東洲斎写楽はこのような絵を描ききったんだと思わず納得
次に写楽の絵を見るときはもう少し深く見られそうだ

ヌードも刺青を施した男の集団やら
体に写経やら物語の文字が投影されてるものやら 
宮沢りえの有名な写真があったが、自分はその宮沢りえの写真の
左下の豊かな乳房の写真が気に入った
両手を頭の後ろの方にして乳房を引き上げているが
その豊かな胸は圧倒的な存在感
美しいとかきれいとか、そんなんではなく
単純に触ってみたい欲望が起きあがってくるような気がした

3.11で被害を受けた方の写真もあった
目のあたりが似てるからおそらく姉妹なのだろう 
二人の女の子の映った写真が あった
左の女の子はサッカーするような服を着ているが
靴は長靴だった
その隣の女の子もとりあえずと言ったいでたちの服装や靴
そしてその表情はその歳では味わってほしくないような経験をしたものの瞳 
この写真にも圧倒された

なるほど写真力とはうまく言ったものだ
写真は拡大するとそれなりに迫力はあるだろうけど
これらはやはり才能のある人の作品群
ざっと見ただけだったが1000円分の価値はあったかもしれない 

 

コメント
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