昨日、新城市議会の傍聴に行ってきた
3月の市議会前のこの時期に傍聴できたのは議会運営委員会
3月議会の進め方等を話しあう場所だ
普段ならスルーするこの委員会
今回は昨年の本会議最終日、午後9時過ぎまで費やしたドタバタ騒動の
ひとまずの収拾・結論を出す機会であり、その成り行きを確認するために出かけた
ところで、本会議最終日のドタバタとは
具体的には、本会議において打桐議員に対して政治倫理審査会の下したの報告について
採決をとる前に、その賛成反対の討論を行われたのだが
柴田議員の20分ほど要した反対意見が議員さんだけでなく傍聴者、
いやおそらくそれを聞いた人なら誰でもが問題となると感じたに違いない発言が
行われ、議場が一瞬異様な空気に包まれ、
流石にこれを問題と考えた議会も一旦本会議の休憩をとり、その後の対応に
時間を費やしたという事件だ
この下りは、自分たちが選んだ議員さんの行っていることと
認めること自体が恥ずかしくて、また世間に対しても公表すること自体が
自虐的になる思いがして投稿できなかったことだ
問題となる発言とは一体何だったのか
その問題となる発言は結果的に削除されることになるのだが(全部ではないが)
「政治倫理審査会の怠慢」「責任転嫁」「勝手に決められると、、、」
「捻じ曲げております」「施設裁判」などの言葉を用いて、政治倫理審査会のあり方
進め方の関して苦言を呈しているものだ
それは自分たち議員で条例を作り、進めていく段取り(政治倫理審査会)を否定するものであり
ひいては議会を否定するものまでとなっていた
この記憶に残っている発言以外にも、まだまだ暴言は続いたが
昨日の議会運営委員会では、これらの暴言の一つ一つの削除等について
討論がなされた
(実際のところ言葉の削除で済むような軽微な問題ではなかったのだが)
ところで、以前この議会の状況をテレビ放映があったなら、
(現在の市議会の状況を示すものとして)どんなにか良かっただろうとしたが
それに替わるものとして議事録の閲覧がある
議会事務局に尋ねると、この柴田市議の訂正削除等が施された議事録は
市議会のホームページからは見られないが、一通りの段取りを踏んだのちプリントされたものが
市議会議員に渡され、そこから見ることが出来るほか図書館でも見られるということだ
また削除という作業が行われると文章の前後関係が辻褄が合わなくなるが
削除といってもその文字がなくなって、いきなり次の文章に繋がるというのではなく
削除する言葉は◯◯に置き換えられるということらしい
もっとも、それでも◯◯では意味が通じなくなることには変わりないと思うが
会議では丸山議長が論点整理として、
(1)政治倫理審査会(政治倫理条例)の不理解
(2)無礼な発言
と分けて対処すべきとの言葉が出たが、特に話されたのは(2)の無礼な発言について
しかし、ここでまたもや現在の市議会の実力を示すような発言がある議員からでた
柴田市議の発言は、そもそも反対討論であるから、その意図を効果的にあわわすために
また文脈の勢いで(今回のような暴言が)出ることはあっても良いのではないか
発言の自由という観点からもそう考る、、と
その意見の賛同者もいた
確かに反対討論ならば多少きつい言葉がでる可能性はあるだろう
しかしそれには常識的な限度がある
その節度を守った上での発言となるべきだ
ここで、浅尾市議の懲罰委員会について話が飛ぶが、浅尾市議が懲罰委員会に
かけられたのは地方自治法132条(品位の保持)新城市議会規則144条(品位の尊重)に
違反したからとなっている
地方自治法132条は紀律のくくりの中のひとつで
●普通地方公共団体の議会の会議又は委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない。
ここで無礼の言葉とは、大半のひとがそう感じるであろうことば
(と説明を聞いた気がするがもしかしたら確かではないかもしれない)
いずれにしても常識的な範囲内で討論べきとなっている
新城市の会議規則144条(品位の尊重)は
●議員は、議会の品位を重んじなければならない。
やはりここでも同様なニュアンスは感じられる
そこには反対意見だから何を言っても良いという品のないことは否定されている
この2つの法律に違反するとして浅尾市議は懲罰委員会にかけられたのだが
そこでは単に浅尾市議個人の問題としてではなく、議員全体として
今後議会での発言は気を配るようにとの共通認識が図られたはずだった
しかし、翌日出てきた柴田市議の言葉は、懲罰委員会で共通認識をもったはずの
言葉ではなく、品のないものだった
そして、更に問題なのは「反対意見だから何でもあり」とまで言い切ってしまう人が
議員の中に存在するということだ
果たしてこの人達は、打桐議員の政治倫理審査会の報告書にある以下の文章を理解しているのだろうか
議員は、住民の選挙によって選ばれ、住民全体の代表者 として、多様な市民意思を市政に反映するニ元代表制 の一翼としての議会を構成する立場にあり、市民からは 議会の内外を問わず、常にその動向が注視されている。 議員は「選良」とも言い表されるように、常に住民に 対して高い識見と倫理観が求められることは言を待たない。
どうもある人物は議員さんになってしまうと、選ばれたという事実をもとに
一段高いところにいて、自分の考えが市民の考えと解釈し
市民の声を気にする素振りはなさそうだ
(実際のところこのニュアンスの発言は一昨年の住民投票の際に発せられた)
ところで、丸山議長が取り上げた柴田市議の(1)政治倫理審査会(政治倫理条例)の不理解は
丸山議長の個人的な意見ではなく、幾人かの市議からもでた言葉で、傍聴者でも柴田市議は
これらの条例を理解していないのではと感じるところだ
この日の傍聴席にいた柴田市議は彼なりの条例の理解の仕方をしていて何かブツブツと文句を言っていたが、
仮に柴田市議にこれらの条例に関するテストを行ったならば
「不合格」と判定がなされるのではないか
それは法の解釈は個人によって違うといったレベルを超えて、理解していないと
(素人でも)思わざるをえない
今回の問題は、問題児の引き起こした特別なレアなケースと言うよりは
収拾の仕方も含めて「新城市議会」の問題ではないか
無礼な発言に対するダブルスタンダードの対応など
一昨年からの議会への信頼の喪失(議会・議長はこれを認めている)を
どのように回復していくか、それは議会の自助努力によるしか無いのだが
それが現在なされているか、、といえば、
どうも議員さんは今年秋の選挙のことで頭がいっぱいのようだ
不用意な発言はしないようにしている(と思われる)議員さんもいる
これらの出来事は知らない人には
市政も議会もごく普通の日常が繰り返されているとの思いしか無いだろう
しかし、客観的に見れば
この1.2年の間に新城市では住民投票が行われ、
市長リコールの運動が起き上がり
他市ではめったに起きない政治倫理審査会が続けて4つも開かれて
何年も行われることのなかった住民監査請求が昨年の秋行われ、
その結果を受けて行政裁判にまでいたり、
市議会ではこれまた他市では見られない懲罰委員会が開かれ(しかも唐突に)
そして新城市南部工業団地では悪臭による被害者の会まで設立されたなど
起きなくていい事件がありすぎだ
この様に後から後からいろんなことが起こることはやっぱり普通じゃない
今起きていることは偶然ではなく、何らかの必然ではないのか
とつい考えてしまうのも無理はない
この普通じゃないという状態、だからなんとかしなくてはならないことを
どうすれば多くの人に周知できるのか、、
おせっかいに大上段からお知らせしても、
あまり面白そうなことではないし、細かな話すぎて面倒だし、、、自分には関係ない
と思われそうだし、、
でも住民投票の実施を選んだ、新城市民は最終的には目覚めるに違いない
「痛い思いをしないうちに」想像力をもって危険を察知し
その対策を講じるということに
オバマさんは去ったが、自分に向けてもあえて使ってみようかな
Yes,we can.