パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

決勝トーナメント戦 スタート

2018年07月01日 14時33分21秒 | サッカー

夜型人間ではないのでワールドカップのトーナメントの二試合
アルゼンチン対フランス、ウルグアイ対ポルトガルは録画で見た
特に関心があったのは、お気に入りのスアレスのいるウルグアイの戦い
起きた時点で結果はわかっていたが、とりあえずこの試合の方から見始めた

面白かった
これぞワールドカップという内容
グループリーグとは一段とアップしたスピード感
負けたら即終わりという緊張感を背負って、闘志が全面にでて、そのスピードの中でもぶれない技術
このトーナメント戦に日本が参加できて、直にその試合のレベルを体感し、
その結果多くのことを得るだろうと思うと、本当に勝ち残ったことは今後の日本のためにも良かった

クリスティアーノ・ロナウドが南米のごつい守りの中でどの様なプレーを見せるか
野性味たっぷりのスアレス、カバーニは得点するか、、
興味はそんなところだが、いきなりの闘志が表に出た激しいぶつかり合いで一気にその世界に入っていった
ウルグアイの一点目、カバーニが右サイドで受けて大きく左サイドのスアレスにピッタリのパス
スアレスはしっかり受けて右足に持ち替えて正確なクロス
そこに飛び込んだのは先程スアレスに大きなサイドチェンジをしたカバーニ
そしてそのヘッディングシュートの勢いの凄いこと、ドカンと音がしそうなくらい
この瞬間泣きそうになった
ウルグアイを応援しているからではなくて単純に凄い、、と、人はなんてことをなしうるのだろうかと
しかも実質たった二人で得点をしている、、そんなことにわけもなく心が動いた

この試合、体のぶつかり合い、球際の激しさ、時間のない中での正確なつなぎ、これらはスポーツというより
戦いといった言葉をイメージさせるもので、知らず知らず自分の中に眠っていた戦う気持ちを思い起こさせた
(高校時代、試合が終わってしばらくすると頭の中には競り合った時の体の入れ合いのシーンがフラッシュバックしたものだった)
サッカーが面白いのはこの体のぶつかり合いの格闘技の要素があるもの事実で、これがないとただきれいなだけでは
興奮しないかもしれない(これはコーチ時代の子どもたちも同じように感じたようだ)

ところでワールドカップを見るたびに気づくことがある
ちょっとばかり忘れていたが、そのシーンを見て思い出した
守りの人間はボール保持者と向かい合ってボールを取ろうとしたり、スピードを緩めようとしたりする
だが並走したり後ろから追いかける状況は少なからずうまれる
この時の並走・後ろから追いかけながらもボールを奪うようなシーンがワールドカップでは一試合に一回は見られる
だが日本の選手の試みで上手くいったシーンは見かけない
並走している、後ろから追いかける、、、でもそれで終わっている
他のチームでも全部が全部成功しているわけはないが、それでも日本よりは確率が高い
それは何故か、、、という点を考えなくてはいけない
結局のところ日本人はフィジカルが弱いから接触プレイを避けるようなプレイスタイルに育成時代から教育されている
それはパスによってフィジカルの問題をクリアするという考えだが、この接触プレイの許容限度が今度のワールドカップでも
はっきり分かるように、ちょっとした接触などでは日本人がとってほしいファウルはとってもらえない
そのくらいは耐えろよ、、審判のジャッジもそんなところだろう
確かに体格は違う、、しかし、そんなこと言ってても仕方ない、、何らかの方法を手にしなければならない
何らかの方法を手にする、身につける、、というのは多分経験でしか身につかない
接触プレイで倒され気味になるのを、どのように自分自身でクリアしていくか
内田篤人や長友、酒井宏樹などは自分の経験でコツを身に着けている
(そして体幹を強くする練習方法も独自に、、?)

ボール奪取を目的とした守りと、バイタルゾーンに入れさせないスペースを埋めるだけの守りとは迫力が違う
ウルグアイの選手のボールホルダーに当たるときはコースを切るだけでなく、スキあらばボールを奪うという意志があふれて
日本のとりあえずボールホルダーに向かうだけのそれとはだいぶ違う
(このあたりのところをハリルホジッチさんは鍛えようとしたのだろうか)
とにかく、同じ様な守り方をしてると言っても、その中身は少し違うということ

ところでクリスティアーノ・ロナウドのシュートにはいつも感心する
枠に飛んでいるし、蹴ったシュートの大半は地を這うような感じでゴールの上を通過することはない
(FKは仕方ないが)
これは日本の選手に是非真似てほしい点、、ボールを吹かさないように足のどの位置にあてて
どのように振るか、、これらは初歩的かもしれないが、極めてほしい
(原口はショートまでは良かったが吹かしたシーンばかりが思い浮かぶ)

さてトーナメントの二試合
メッシのアルゼンチンは結局波に乗れず負け
南米予選でも苦労したまま、解決策は見つけられず、戦術はメッシではちょいとしんどい
フランスは抑えどころがはっきりしてる分、やりやすかったかな
それにしてもエムバペは速かった 少し大きめに蹴って大きなスライドでスプリント 誰も追いつけない
このシーンは元祖(ブラジルの)ロナウドのとんでもなく速いスプリントを思い出した
バルサ時代の相手にユニホームを引っ張られても振り切ってとんでもないスピードでドリブル、そしてシュート
この時代のロナウドは本当に怪物だった
だがこの様なスピードスターは陸上の選手がするような怪我をするらしい
エムバペも大怪我しないと良いのだが

これでバロンドールを取り続けた二人が去ることになった
サッカーの神様(とメディア)は新しいヒーローを求めている
この勢いで19歳のエムバペが突っ走るか、それとも、、、
個人的には、やっぱりスアレスが好きだから、できるだけ長く頑張ってほしい
イニエスタも好きだけど、今度のスペインは少し脆いところがありそうで

ということで、ワールドカップはトーナメント戦にはいりますます興味いっぱいというところ
でも、勝ち負けよりも、今後どの様な練習をしていったら良いのかな、、、という視点で
試合を見てしまうのは、コーチ時代の癖がまだまだ残っているせいかもしれない

試合結果は
フランス4-3アルゼンチン
ウルグアイ2-1ポルトガル



コメント
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