日本2-3ベルギー
後半アディショナルタイムのカウンターで逆転負け
残念、、
確かに残念だったが、あまり悔しくはない
むしろこれでよかったのだ、とさえ思う
FIFAランクングはベルギーが3位、日本が61位
ベルギーは主要リーグでレギュラーを張っている選手がゴロゴロ
それと比べて日本は、常時スタメンで出られる選手は少ない
全選手の価値を測る数字でも大幅な、確か10倍くらい差があった
これでよかった、、というのは、運・勢い・チームプレーだけで
サッカーの勝負に勝てると言うことにしてほしくはなかったからだ
チームが一丸となっても、それぞれが必死になっても、圧倒的な個の力の差が存在し
最後は強いものが勝つという残酷な美しさを感じることのほうが将来のためになると思えた
将来のためには、最初からボコボコにされ世界との差をしっかり自覚せざるを得ない状況も
仕方ないとも思っていた
しかし、大のおとなが戦うということは、勝負の神様は少しだけ依怙贔屓をする
前半は、押されながらも集中して戦ったご褒美に0-0で終了
ご褒美はコロンビア戦では死ぬほど走った原口に与えられた
個人的にも彼には良いことがあるといいな、、と思っていた
しかしそのご褒美の時間が早すぎた
ついでに乾のミドルシュートも決まってしまった
正直、これはもしかして、、とも、やばいことになった、、とも思った
一つは負けるまでは時間がかかること、そして2-0からの逆転劇の多いサッカーの勝負に対する不安
あの試合を見ている途中でも勝ち切る気はしなかった
ベルギーの身長の高いに選手が交代ででききたときは、やばいと感じた
アジリティの高い日本人は同じくクイックネスが半端ではなく、しかもパンチ力のあるアザールには
なんとか対応できるが基本的な体格差で攻められると辛いと思ったら案の定
ベルギーの一点目はヘッドの高いボールがポンポンとつながって、シュートのつもりはないクロスのようなものがゴールに
ドカンと相手に勢いを与えるようなシュートではなく、どこか全体のリズム、緊張感をを壊してしまいそうな
気まぐれのようなゴールが決まってしまった
このリズムを壊すようなシュートは、PK合戦でも勇気のあるテクニカルな選手が時々行う
互いにコースを狙い、思い切って蹴る、、そんなことが繰り返される中
ある選手がチップキックのようなシュートを決める(止められると弱いキックだけに文句を言われそう)
そうすると、張り詰めていた空気が一気に変わって、ゲームの勢い、流れが変わってしまい
チップキックをした方に傾く
ということで、一気に同点に
交代は必死に走った原口に替わり本田、疲れ気味と守備を固めるために柴崎を山口に
この交代は頷けるものだった
香川と本田の距離が短くなってパス交換がしやすくなった
そして本田の惜しいFK
ここまでは良く頑張った
でも、サッカーの神様はまだまだ、、もう少し痛い経験をして、必要な技術・戦術を身に着けなさいとの
メッセージを送るかのような劇的な結末を日本に与えた
もしかしたら同点で延長になるかなと淡い期待をしてみたが
劇的な幕切れなだけ人々の記憶に残り、これが財産となる切っ掛けとなるような気がして
むしろ良かったのかもしれない、、との思いをもった
リーグ戦からトーナメント
良く頑張ったのは柴崎、乾、、
柴崎は一皮むけ、乾は勢いにのった感じ
長谷部・長友・吉田・本田のオッサン連中は自分の役割を全うした感じ
香川は今日の試合はよくボールに絡んで良かった
原口はいつもの吹かすシュートではなく、しかもちょいとフェイントを交えるシュートで
それが決まって、彼のためにも浦和レッズのためにも良かったな という感じ
昌子はこれから守りの中心になっていくかもしれないが、かれはクラブワールドカップでCR7などと
戦った経験が大きいかもしれない
大迫もまだまだ貪欲にゴールという結果を重ねないとポストプレーが上手いだけに終わってしまう
でも、今回冷静に振り返ると酒井宏樹が安定していたな
目立つわけでもなく、でも大きな破綻はない、、身長もあって当たり負けしない
これで日本の右サイドは彼が当分のあいだ決まりだろう
しかし、初戦に勝ったことで2週間ばかり楽しい時間を過ごすことができた
騒ぎたいだけのサッカーファンも、少し違和感を感じないではなかったが
それでも馬鹿騒ぎや歓喜と失望感などの経験や記憶を持つことは
それがない人よりはずっと良いだろう
サッカー界はこれで一気に世代交代が進むだろう
それにしても、今回の大会を、協会はどのように総括するのだろうか
そして本田が苦言を呈した、マスコミ報道も、、少しは変わるのだろうか