夜は寝るものだと決めているせいと、早寝早起きの習慣で夜のテレビはほどんど見ない
見るに値する番組が見当たらないほうが実は大きな理由かもしれない
家族で一緒に見て感想・意見を交わし合うなんてことができる番組は無いように思えて仕方ない
ところで最近目につくのがマスコミ批判の声
この場合のマスコミとはテレビのことだが、ツイッター上ではNHKの偏向ぶりが
そして他局は他愛もない話題を延々と取り上げていることに怒りの声があがっている
確かに安倍さんのタレントさんとの食事とかゴルフの話とか、、、
そんなことがニュースになっているだけで少し違和感を感じざるを得ない
「太平洋戦争と新聞」前坂俊之著を引っ張り出して、パラパラとめくっていたら
こんな文章が目に入った
(戦前の)新聞の敗北は
1.新聞人の勇気の欠如
2.言論に対する抑圧
3.新聞の大衆的転化
軽く読み飛ばしてしまいそうだが、これを現在に置き換えると全て当てはまりそうで
少しばかり恐怖を感じる
記者クラブ仲間による横並びで、勇気のある批判的な記事が書けない状況
国連からも指摘される報道の自由のなさ
どうでもいいことを長々と伝え、パンとサーカス、スキャンダルを地で行っているような有様
過去を知ると、今が過去のある状態と似ているかもしれないと思うようになる
だが、知りすぎると何が何でもそれらに当てはめようとする傾向があるかもしれない
それでも、やはり知らないよりは知っていたほうが良いことは多いと思う
全体主義(運動)状態になってしまうのは、無関心層・大衆の存在が大きい
と説くハンナ・アーレントの大事な著作を読んでいろいろ知っていくと
現在はそれほどのんびりできる状態ではないと思わざるを得ない
少しばかりストレスが溜まるこの頃だ