有名だが、本当かな、、と思える諺がある
「岡目八目」がそれだ
これは囲碁の用語で、岡目(傍目)で見ている人のほうが
当事者よりも客観的になれるので8目得(あるいは8手先)
の手を思いつくことができるというものだ
これはNHKの囲碁番組でも、プロの棋士によって
そうではなさそうな意見が交わされている
「対局者はもっと読んでいるかもしれません」
つまりは戦いの当事者は
フルに頭を活動させて自分にとって有利な選択をしているが
解説者はそこまでの責任感はないので
思いついたレベルのことをしか言わないということで
実際に「流石ですね、、そちらのほう(対局者のほう)が良い手ですね」
との解説もしばしば出てくる
当事者と岡目(傍目)のどちらが本質をつくような考えができるか
と考えると、自分はおそらく当事者の方だと思う
(いつもそうだとは限らないうとしても)
これは囲碁に限らず討論でも同じことで、当事者同士は責任のない人よりは
必死さも集中力も論理組立てもぜんぜん違うと思われる
だから、良い意見を出したいのだったら、当事者になるのが良い、、
とも思ったりする
話は飛ぶが、秒読みになった棋士について
同業の解説者はこんなことも言っている
「こういうときは、最初に浮かんだ手を打つのが正しい」
直感に従うことを薦めているのだが
これはプロと素人の違いの調査によって明らかにされている
読む手の数は、プロも高度な素人もそんなに変わらない(らしい)
ところが、最初に思いつく手が最善の手である確率は
プロの方が圧倒的に高い、、というのだ
結局のところ、必死になった絶対数がプロとアマでは違うせいなのではないか
ぼーっと生きてることの多い生活だが
時々、キリキリと頭をフル回転させなければならない状況にも憧れてしまう