パンセ(みたいなものを目指して)

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ステレオタイプの認識には注意が必要

2022年03月11日 09時28分18秒 | あれこれ考えること

人の性格は遺伝とか育ち方とか普段の生活で決まってくる
その中の普段の生活の中で大きな要素を占めるのが仕事
仕事は寝るのと同様なくらい長い時間を費やすので
知らず識らずそこでの経験が個人の判断とか選択に影響する

全く知らない人と話してみると、「もしかしたらこの人は公務員?」
と思うようなことがある
全体的な雰囲気がそう感じさせるのだが、これは案外当たっていて
「やはりそうか!」となることが多い

昨日の新城市議会では職員のスキルアップについての一般質問があった
職員のやる気に影響する人事の問題から、民間の感覚とは違う公務員独特の
習慣なり思考方法について、それを是正する方法を討論していた

一般的に公務員は「儲かる損する」とは違う世界に生きているし
個人の責任で企業の生死に関係していないので、責任感が曖昧で
しかも首にはならず、給与も安定しているのでサボりがちになる
というのが公務員に対するステレオタイプの認識だ

残念ながらこれは相当な確率で当たる気がする
(だからこそ公務員の雰囲気を感じ取ることができるのだが)
だがどんな世界も人の社会は正規分布で分けられると思う
問題ありとする人、普通の人、優秀な人
この割合は不思議なくらい同じような割合で現れるのではないか
(蟻の世界でも真面目な蟻、サボる蟻が存在するらしい)

だから正確には公務員を一括してイメージするのは少し乱暴で
その中には真面目な人もいればイメージ通りの人もいるにすぎない
その真面目な人も時と場合によっては自らを守るために好ましくない
判断をする可能性はあるし、しばしばそのような場面を見る

人は社会との関係の中で生きているのと同様に、自分との関係の中で生きている
その自分も時と場合によって良い人悪い人の間を彷徨う
(これは個人でも経験している)

ということで、公務員(職員)を見る目も安易なステレオタイプの怠惰な連中という見方ではなく
少なくとも人としての尊厳を認めた上で眺めるべきだと思う

人柄は表情に出るもので、昨日の市議会の幹部の中の二人は
本当に誠実そうな方々で、追求の手もつい緩みがちになりそうな雰囲気を醸し出していた

人の中に潜む善の部分と悪の部分、、その善の部分を引き出したい
と演説の中で説いたのが立憲民主党の小川淳也氏
これを聞いたただけで彼は壮絶な内的な葛藤を経験してきたのだと想像できる

さて、小難しいことは横において、何となくうまくいく!
という社会ができればいいと、空想家は思ってしまう




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