日々の技術の進歩は凄まじい
期待したほどではないとしても新しいiPhoneも
その例に漏れず、(自分は今回は買い換える予定はないが)
何でもタッチの強弱を感じ取って更に使いやすくなるらしい
ところが、この便利な機能は初めてスマホを経験する人は
使いやすだろうか
iPhoneは取扱説明書がない
簡単な操作でいろんなことができるから試行錯誤で慣れてほしい
ということらしいが、現実には扱い方の本が取扱説明書の代わりをしている
確かに扱いはそんなに難しくない
そして使っているうちに、こういうことができれば!
と機能に不満を覚えることがなくもない
そうした不満に今度の新型はある程度対応しているのかもしれないが
できることが多くなってしまったために、その分使い方が難しくなっていないか
つまり今まで使っていた人は確かに便利になったと感じるに違いない
しかし、初めて手にする人は強弱、長押しなど推し方に何種類かあって
それを一気に覚えるとしたら少しむずかしいのではないか
と余計な想像をしてしまう
この様に技術の変化などは今までの状況を踏まえていると
進歩の必然性も理解できるし使いやすいものとなる
話はいつものように飛んで
民主主義などのシステムも同じようなことが言えないか
様々な政治システムは過去の人達の失敗・反省を踏まえて
より良いものにすべく努力して今の形になってきている
ところが残念ながら、今の人達は初めてiPhoneを
手にするようなもので 、既に便利になっている機能を
いきなり使うことになっている
なぜ今の民主主義のシステムがこんなふうになっているのか
などという歴史はほとんど理解されない
憲法が何故あのような文言となっているか
二度と過ちをしないために日本人はどうしようとしたのか
しかし、現実的な世界に対応するためにどうのように頭を絞ってきたか
iPhoneの機能をより良く知るためにはiPhoneの機能の進歩を
時間の経過にしたがって理解すると必然の様にわかりやすいと
同じように、政治や民主主義の経過もその歴史を知ったほうが
良いに違いない
政治は結果責任、現実世界のことというのは分からないではない
しかし、苦い歴史を踏んで今が存在するのだから
今だけの判断基準で決めるとしたら、過去の人達の精一杯の努力は
無に帰してしまうのではないか
確かに何かを決めるには無限に時間があるわけでない
だからこそ、決定権のある人々は心のなかに
過去の人達の考えてきたことの歴史を刻み込んでおいてほしいものだ
(歴史的事実を技術的な使い方をするのではなく、その根本を)
そして単に代議員を選ぶだけの権利の我々は
時間を見つけて歴史を紐解くのも無駄なことにはならない
と思いたい
とりあえず、できることといったら、こうした(大衆)全体の レベルアップが
大事なのかもしれないと思ったりする