パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

小学生の逆上がりの目的は、、、

2022年05月14日 09時50分32秒 | 徒然なるままに

昨日のNHKの「チコちゃんに叱られる」は頷くところが多かった
「なぜ小学生は逆上がりをするのか?」
がテーマで、結論から言ってしまうと
それは努力すれば報われる成功体験を実感する為だそうだ

番組では小さな女の子が逆上がりをするために
いろんな練習の様子が紹介されていた
最初は全くできない
鉄棒に体が近づくことさえできない
そこで、まずはマットで後ろ周りの練習をする
次は蹴り上げる練習をする
こうして段階的に合理的な練習が続けられる
女の子は練習の段階でもできないことできるようになるのが
楽しいという感覚に結びついているようだ

練習というのは効果的な方法があるものだが
この子は70時間ちょっとでできるようになった
それまでには手のひらの皮が擦りむけたり
疲れて前できたことができなくなるような事もあった

でも負けん気とか悔しいという気持ちは
なんとかできるようになりたいという思いを支えている

テレビを見ているだけのこちらもつい声を出して応援してしまう
そしてできたときの達成感、喜び
わかるなあ、、とこちらもシンクロしてしまう

この努力すれば報われるという成功体験は本当に大事だ思う
今年の2月に成功体験というタイトルでこのブログでも紹介したが
自分がサッカーのコーチ時代の出来事が、この逆上がりの成功体験と
全く同じだった

彼はパントキックが上手くできなかった
他の子は難なくできているようなキックがどうしても上手くできない
自分の中でタイミングやらボールの置き方を試行錯誤する
そんなある時偶然うまくいった
「できた!」と声に出す彼の嬉しそうな顔
だが次にやってみるとうまくいかない
さっきできたから、今度もできるはずだ!
彼はなんとかもう一度できるようになりたいと必死になる

一週間後、おなじキックの練習をしてみる
やはり上手くいかない
「この間できたよね!」
と声をかけると、頷いてその練習に集中する
そして上手くキックできる割合が徐々に増えていく

彼はこの時、練習すれば上手くなるということを
身にしみて感じることができたと思う

今の子供たちに真に必要なのは、こうした成功体験ではないだろうか
与えられたり言われたことを卒なく上手く行うよりも
自分で必死になってなんとかしようとしたことが
時間をかけることで(努力することで)解決するという実感

これなどは今自分たちが関わっている外国をルーツにもつ子供たちの
日本語の勉強にも実感して欲しいものなのだ

だが、現実は厳しい
いつか本人たちが気づいてくれると良いのだが


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