土曜日の午後、宗次ホールのスイーツタイムコンサート並の価格で
自宅近くの新城市文化会館で生のピアノ演奏を楽しめたのが
写真の丸山凪乃ピアノリサイタル
この会場でクラシック音楽を聴くのは多分2度目(もしかしたら3回目)
JCの方が頑張って実現できた第九を歌う会の演奏会
それとモーツァルトのK219のヴァイオリンと新世界のプログラム
(少し怪しいのはラフマニノフの2番のピアノ協奏曲があったような、、、)
とにかく久しぶりのことだ
プログラムは
前半はショパンの作品
後半はシューマンとリストのロマン派の作曲家に、最近の人ファジル・サイの音楽
このピアニストのことは知らない
だが解説によると史上最年少でショパンコンクールにでたらしい
それで前半は、そのコンクールで演奏した作品を並べたようだ
演奏は、若いな
深みやニュアンスの微妙なところはない
バリバリと感情移入はそれほどなく弾ききっていく
もっと大づかみの解釈というか捉え方が必要かな
と思ったりした
ということで、有名な曲が並んだ割には印象には残らない演奏
しかし後半は、なかなか面白かった
自分でも自分の好きな曲と話しただけあって
共感の度合いが全然違う
この人ショパン・コンクールに再度挑戦するらしいが
ショパン弾きではないのでは!というのが実感
ショパンよりはもっと濃厚な感情の作曲家のほうがあっていそうな気がした
後半の最後の大曲 リストのソナタも面白かったが
今の彼女のフィーリングにピッタリと思われたのがファジル・サイのパガニーニ・ジャズ
例の24の奇想曲のひとつをジャズ風にあしらったもの
クラシックではなく今の気分をより的確に反映しているようで楽しかった
サイモン・ラトルが古典となった音楽ばかりではなく
今の時代の今の気持ちを表現して、今の人しか共感を得られないような現代音楽を
無視してはいけないようなメッセージを発しているが
大げさなことを言わなくても、確かに今の音楽はもう少し門戸を
広げるべきかもしれない
そういえば数カ月前にいったエレーヌ・グリモーのリサイタルでも
現代曲はそれなりに面白かった
帰り際、アンケートの回収があって、もっとこの手のコンサートの開催を希望したが
さて、、、、
世界トップのショパンコンクールにおいて史上最年少で日本人トップ12名に選ばれたピアニストの演奏を聴いて、そのように感じるあなたの感受性と知識の低レベルさがうかがえます。
ただ自分は後半のプログラムの方が素直に楽しめましたし、コンクールはショパンコンクールではなくて別のコンクールの方が相性が良いのでは!と思ったのでした。
バラードの1番はレコードで聴いたアシュケナージ、ミケランジェリ、バックハウスとどうしても比較してしまったので、それが自分の耳には物足りなく思えたのかも知れません。
ピアニストの力量と言うより相性についてフト浮かんだ印象です。
その素人がある時点、ある状況で感じたことを語ることは音楽の楽しみのひとつだと思うのですが。
もちろん人を傷つけるようなことはいけません。
人は感じ方はそれぞれですが、何故か同じような感じ方をすることもある。その感じることの優劣を高みから断ずるようなことは、ちょっと違うなと思います。
音楽はその時の環境、意識で演奏の印象は変わるものだと思います。演奏家も聴き手もその日のコンディションや精神状態でいつもとは違う感じ方をします。
だからこそ何度も聴きたくなるのでしょう。
話は変わりますが、自分はショパン弾きではないとされるバックハウスのショパンの演奏が好きです。何故かわかりませんが。
感じ方は人それぞれですし、自分の音楽を楽しむ事が最も大事な事だと思います。
また心無いコメントをされる人にも丁寧に対応されて、素晴らしいと感じました。
とはいえ、きっとファンの方で、日本をしょって活躍されている彼女を誇りに感じておられる事の現れだと思います。
ファン同士が気兼ねなく話し合えるようになれれば良いですね!